【今週は天野秀夫氏】3月期第1四半期を中心とする決算シーズンが終了し、今後は好業績株の選別物色とテーマ性を持つ材料株に期待が高まる。注目されるイベントとして9月19日から16日間の日程で愛知県および名古屋市を中心に「第20回アジア競技大会」が開催される。

 国内開催は32年ぶりで、選手団は1万5000人。観客を含めると愛知・名古屋に相応の経済効果が見込まれる。人が集まると「胃袋を満たす」需要の高まりは必至で、中京圏を拠点とする外食銘柄が注目できる。

 東証グロースの光フードサービス(138A=3070円)は、駅前・小規模型の立ち飲み居酒屋を中心とした飲食店チェーンで「やきとん大黒」「天ぷら魚椿」のほか、家系横浜ラーメン「金山家」を展開。7月末時点の店舗数はフランチャイズ含め68店舗になる。7月発表の今2026年11月期第2四半期決算は前年同期比14・6%増収、36・4%営業増益と好調で、前期比7・5%増を見込む。営業利益2億4200万円に対する第2四半期時点での進捗率は74・3%に達し通期増額修正の期待大。さらに前期比8円増の年間配当48円は11月期末一括、電子チケット食事券の株主優待(100株で5000円分)権利も5月末に続き11月期末に発生し、配当と優待の権利取り確保の動きがここから高まる。昨年も10月に急伸の実績。

 東証プライムのブロンコビリー(3091=2705円)は、名古屋地盤に高級ステーキ・ハンバーグ店チェーンを展開し、とんかつ業態も手掛け、6月末の総店舗数は164店舗。4月には食肉惣菜の製造・販売を手掛ける朝日ミートを完全子会社化し、西日本エリアの供給網が強化されている。7月には26年12月期第2四半期連結決算の発表と同時に通期の業績予想を大幅上方修正。既存店売上高の拡大とコストコントロールが寄与し、売上高は前期比・5%増の340億円、営業利益は同35・5%増の39億7000万円で12月期末配当も10円。6月末の1対2の株式分割後の株価も上昇基調を堅持し、最高値圏にある。

 東証プライムのあみやき亭(2753=1391円)は、東海地盤に全国展開する焼き肉チェーンで、子会社にレストランの「スエヒロ」のほか、寿司、焼き鳥、しゃぶしゃぶ、ラーメン店も手掛け、6月末時点の総店舗数は309店舗。今27年3月期連結決算は前期比9%増収、13・1%営業増益の見込みで、前年同期比で第1四半期も増収増益で通過している。年間配当34円での配当利回りは2%超で株主優待の権利は3月に発生。PBR(株価純資産倍率)は1・2倍で、底打ち反転の期待。
(株価は18日終値、次回は三枝裕介氏です)