【今週は天野秀夫氏】東京市場では、キオクシアHDやアドバンテストなど日経平均寄与度の高い半導体主力株の決算発表が一巡した一方、米国ではGAFAMと呼ばれるハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の決算もほぼ出そろった。
乱高下する半導体関連に比べて、大型投資が警戒されてきた米国のハイパースケーラー関連株の一角の出直り相場が顕著となってきた。決算発表後の株価の感応度を見ると、マイクロソフトとアマゾン、アルファベット(グーグル)が上昇と好反応を見せている。「強いものにつけ」は相場格言の常道。為替動向を中立要因とできるマイクロソフト関連の好業績株に出番が到来している。
東証プライムの日本ビジネスシステムズ(5036=1565円)は、国内トップクラスのマイクロソフト認定パートナーとしてクラウド分野に強みを持つITサービス企業。8月13日に第3四半期(10月から6月)決算発表を控えるが、5月に通期業績と配当予想を上方修正。2026年9月期は前期比25・4%増収、19・8%営業増益予想で連続最高益更新見込み。前期比10円増に引き上げられた年間配当50円のうち9月末配当28円の権利取りもここから期待される。
さらに、さくらインターネット(3778)とは3月に行政システムのデジタル化推進で協業を発表し、ガバメントクラウド関連の側面も持つ。5月中旬以降1400円ラインが下値到達ラインとして意識され、5月高値1924円からの株価調整にも一巡感が漂っている。
東証プライムのシーイーシー(9692=2219円)は、日本マイクロソフトの主要パートナーでクラウド導入支援サービスを展開する独立系システム開発企業だ。6月に2027年1月期第1四半期決算を発表済みで、通期では前期比3・2%増収、5・6%営業増益で最高益更新見込み。目先に決算発表を控えていないことから短期トレード対象ともなりやすく、6月に11月末が期限となる自社株買いを発表し、その買い付けがスタートしていることが需給面での支援材料として働いている。
東証グロースのヘッドウォータース(4011=1950円)は、マイクロソフトの上位パートナー認定企業で、企業向けAI・DX導入の支援サービスを展開。5月に今2026年12月期連結業績予想は前期比2・1倍増収、3・2倍営業増益と特大の変化率で2期ぶりに最高益更新を見込む。昨年12月末に1対2株式分割を実施した需給要因で、株価は今年に入り下落基調が継続しており、反転を探るタイミングだ。
(株価は4日終値、次回は三枝裕介氏です)













