【今週は三枝裕介氏】少し前までは「日経平均株価は上がっているのに自身の持ち株はまったく反応していない」と嘆いている個人投資家が多かった。それが、これまで相場をけん引してきたAI(人工知能)・半導体関連の雪崩のような急落が始まると、「日経平均は下がっているのに、なぜかポートフォリオは順調」という投資家が増えているようだ。

 特に足元では、個人投資家好みのレジャー関連に高値を更新する銘柄が目立ってきた。

 東証プライムのサンリオ(8136=1290・5円)は、「ハローキティ」などキャラクター商品の販売やライセンス事業、テーマパークなどを展開する会社。足元の業績は絶好調で、2027年3月期は連続で最高益を更新する見込みだ。

 この6月には、世界最大級の資産運用会社であるブラックロックがサンリオ株の保有割合を増やしていることが明らかになった。また、国内証券からは投資判断として「買い」を継続し、目標株価を従来の1250円から1450円に引き上げるリポートが出たことも新たな買い材料となっている模様。

 サンリオ株については、個人投資家の信用買い残の多さや、外資系機関投資家による大量のカラ売りなど、需給に関する不安も指摘されることが多いが、足元のデータを見ると、それらも改善に向かっているようだ。業績に裏付けのある銘柄として、今回の上昇トレンドに素直に乗っていきたい。

 東証プライムのオリエンタルランド(4661=2904円)は、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどのテーマパークを運営する会社。26年3月期の営業利益は前年比7%の減益予想だが、株価は5月25日の2103円を底にV字回復中で、28日には1月7日につけた年初来高値2947円に急接近してきた。ここを奪回してくるようなら上昇に弾みがつきそうだ。

 なお、同社は、東京ディズニーランドとシーのチケット価格上限を10月から引き上げると報じられたばかり。引き上げは約3年ぶりで、値上げによる収益改善への期待が高まっているようだ。

東京ディズニーランドは10月からチケット価格を引き上げる
東京ディズニーランドは10月からチケット価格を引き上げる

 東証プライムのラウンドワン(4680=1239・5円)は、ボウリング場やカラオケ、ゲームセンターなどの複合エンターテインメント施設を運営する会社。27年3月期は増収増益の計画で、過去最高益を連続更新の見込みだ。

 週足チャートでは、上昇トレンドへの転換を示す「ダブルボトム」が示現しており、昨年8月につけた1658円がターゲットになってきた。

 なお、「屋内レジャー」の代表的銘柄である同社は、猛暑関連銘柄としても注目できそうだ。
(株価は28日終値、次回は天野秀夫氏です)