米国防総省は9月18日、トランプ政権のUAP情報公開制度「PURSUE(UAP遭遇事例に関する大統領機密解除・報告システム)」に基づき、政府が保有する「UFOファイル」第6弾として、71点の資料を公開した。

 5月8日、同22日、6月12日、7月日、8月7日の公開と合わせ、公式サイトに掲載された資料は計447点となった。第6弾の内訳はPDF文書55点、映像15点、音声1点。71点中64点には何らかの黒塗りが施されており、情報公開にはなお大きな制約が残る。

 第1~5弾は、UFOの目撃報告や軍のセンサーなどが捉えた映像、宇宙飛行士の証言が中心だった。正体を特定できない物体が目撃、撮影された事例を紹介する内容が目立った。

 一方、第6弾は国防情報局が2008~12年に実施した「先進航空宇宙兵器システム応用プログラム」関係の資料が中心となった。これにはワープ・ドライブとワームホール、反重力や負の質量を利用した推進、クローキング(不可視化)技術、ドレーク方程式と地球外文明、異常な航空宇宙現象による人体への影響などを扱った研究文書が含まれる。

 25年に中東上空で6個の小型球体が時速約480マイル(約770キロ)でまとまって飛行する様子を捉えた映像も公開された。球体は頻繁に方向を変えていたという。

 このほか、米海軍の写真担当者だったデルバート・ニューハウス上級准士官が53年7月、ユタ州トレモントンで撮影した10~14個の発光物体も注目だ。同氏は典型的な「空飛ぶ円盤」の形に見えたと説明。米空軍写真偵察研究所は56年、映っていた光は「上昇気流に乗って飛ぶカモメ」によるものと結論づけたが、別の分析では、物体の反射光は白い鳥などの自然物によるものより明るいとの見方も示されており、評価は分かれている。