ヘンリー王子とメーガン妃が米国から英国へ戻ったことを受け、元王室警護官が夫妻に「慎重に、目立たないよう行動すべきだ」と警告した。米芸能ニュースサイト「ページ・シックス」が18日、報じた。

 英王室の警護を担当したロンドン警視庁の元警護官サイモン・モーガン氏は「英国とその資産に対する脅威は現在、深刻なレベルにあり、王室もその一つだ。周囲を不安定にさせれば問題を引き起こす」と指摘した。

 ヘンリー王子は元軍人で、2度にわたり実戦地域へ派遣された。さらに回顧録でタリバン戦闘員を殺害した経験を公表している。モーガン氏は、王族という立場も含め、王子が「現実的な安全上の脅威」にさらされる可能性があると分析した。

 加えて、著名人で多額の資産を持つこと自体が、家族や財産、社会的地位への潜在的なリスクになるという。夫妻は2020年に王室公務から退き、米カリフォルニア州へ移住した後、世論を二分する存在となった。同氏は「国民の大半は夫妻に否定的な意見を持つが、それが必ずしも身体的危害を加える現実の脅威に直結するわけではない」と説明。敵意が実際の危険に発展するかどうかは、情報収集と分析によって判断する必要があるとした。

 夫妻は今週、安全上の懸念を理由に、7歳のアーチー王子と5歳のリリベット王女を、転入からわずか2日で新しい私立学校から退学させた。モーガン氏は「リスクが大きすぎて軽減できなかったため、変更が必要だった」と、この判断を評価した。

 一方、メーガン妃が学校の保護者向け「WhatsApp」グループに参加した際、個人の携帯電話番号が流出したとも報じられた。同氏は「公爵夫人の個人番号を公開すべきではなかった。第三者を介した連絡手段を検討すべきだった」と警鐘を鳴らした。

 夫妻は8月末、約1400万ドル(約22億円)の米カリフォルニア州モンテシトの邸宅を退去し、英国へ戻った。チャールズ国王は、夫妻が帰国後も公務を担わない「私人」にとどまることを明確にしている。

 ヘンリー王子は17日、帰国後初の公式行事として、ロンドンで開かれた「インビクタス・スピリット・ガラ・ディナー&アワード」に出席した。メーガン妃は同行しなかった。