米経済誌「フォーブス」は先日、トランプ大統領の純資産が9月時点で約70億ドル(約1兆900億円)に上るとの試算を発表した。同誌は「トランプ氏は2024年大統領選を、米国政治史上最大の金儲けの機会に変えた」と報じた。

 トランプ氏の純資産の推移は1期目の大統領選が行われた16年には約37億ドルだった。就任した17年から19年までは約31億ドルで推移したが、1期目最後の20年には約25億ドルまで減少。その後は21年が約25億ドル、22年が約32億ドルだった。

 2期目就任前の23年には約26億ドルだったが、大統領選が行われた24年から〝爆騰〟。約43億ドルへ増加し、2期目の大統領就任後となる25年9月には、過去最高の約73億ドルに達した。

 資産を押し上げたのは、SNS「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株式、トランプ氏の名前と肖像を使った暗号資産「トランプ・ミームコイン」、トランプ一族が関与する暗号資産・分散型金融事業「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」のトークンなどだった。

 しかし、この1年間でトランプ・メディア株は約50%、ミームコインは約70%、ワールド・リバティのトークンは約75%下落。トランプ氏の純資産も約3億ドル減少し、70億ドルとなった。フォーブスは「一般支持者の信頼が揺らぎ、トランプ大統領の資産が減少」と伝えている。

 一方、トランプ氏が所有するゴルフ場や会員制クラブの資産価値は上昇。米国内のゴルフ場と会員制クラブを合わせた資産価値は、この1年間で約5億ドル増え、約18億ドルに達したという。

 同誌は「株式や暗号資産を購入した一般投資家とは対照的に、クラブを利用する富裕層の顧客は、現在もトランプ氏に揺るぎない忠誠心を示している」と分析している。