【オモロー山下の決算CHECK!】皆さん、こんにちは。オモロー山下です。オモロー! 僕は米国株がメインだったのですが日本株にも注目するようになりました。その理由は、シンプルに日経平均のパフォーマンスがいいからです。直近5年(2022年~26年6月)のS&P500と日経平均のパフォーマンスを比較したら4勝1敗で日経平均が勝ってるんですよ。その日経平均をけん引しているのがAI半導体関連株。今回取り上げるのは、その代表銘柄の一つでもある注目の東京エレクトロンです。もし僕が東京エレクトロン株ホルダーだったとしたら、今期の決算を「またぐのか? またがないのか?」をジャッジしたいと思います。これはあくまで僕の考えなので、投資は自己責任でお願いしますね。

年初来高値は8万1260円。安値は3万5720円

 直近は調整中ですが、年初来高値8万1260円(※7月1日)を付けるなど今年に入り、株価は急上昇しています。でも「上がってるから買おう」はダメです。大事なのは「株価がなぜ上がっているのか」。その理由を調べることです。

どんな会社?

 まずは東京エレクトロン、通称TELがどんな会社か説明します。簡単に言うと半導体を作るための機械を作っている世界シェア4位の半導体製造装置メーカーです。半導体企業は、よく川の流れで説明されます。まず最上流に位置するのが半導体製造装置を作るTEL。そのすぐ下流に位置するのが台湾のTSMCで、TELから製造装置を買ってエヌビディアなどの工場を持たない企業からの発注を受けた半導体を製造します。そして作った半導体を下流のエヌビディアなどに納品。そしてエヌビディアが川下のハイパースケーラーと言われるGoogle、Apple、Facebook=現在はMeta、Amazon、Microsoftなどへ販売するという流れです。

東京エレクトロン九州工場(GoogleMapから)
東京エレクトロン九州工場(GoogleMapから)

 つまり最上流のTELの今回の決算が好業績だとしたら、下流のTSMCがTELからたくさんの製造装置を買って大量に半導体を製造していることになります。そうすると半導体需要はまだまだ旺盛だということが分かります。要はTELの決算は半導体需要の強さを測る先行指標として注目されているのです。
 一足先に世界シェア1位のTELと同じ半導体製造装置メーカーのASMLが決算を発表。4月から6月期の決算は売上高、純利益ともに前年比20%以上増加。通期の売上高見通しも上方修正しました。そうなると同じ業態のTELの決算もいいのではないかという連想ができます。

前回決算振り返り

 前回のTELの決算(4月30日)を振り返ると、前年同期比で通期の売り上げがわずか0・5%増、営業利益も10・4%減と足元の業績はあまりよくありませんでした。しかし26年の4月から9月期の売り上げ予想は33・1%、営業利益42・2%増と、見通しはよかったことで株価が上昇したと分析できます。

 TELの装置はほぼすべての先進半導体製造で使用可能。特に需要が大きいAI関連の画像処理半導体のGPUや超高速で大容量のデータを転送するメモリのHBMの成長で恩恵を受けているため、先行きは明るいと思います。

 また7月16日に発表されたTSMCの決算では、26年の設備投資額を600億ドルから640億ドルと予測。これは以前の予測である520億ドルから560億ドルから約15%の大幅な増加となります。TSMCの設備投資先の大半はTELやASMLの製造装置に向かいます。そうなると今回のTELの決算の結果はおのずと見えてくるのではないでしょうか。

半導体を製造するTSMCが東京エレクトロンの顧客というわけだ(ロイター)
半導体を製造するTSMCが東京エレクトロンの顧客というわけだ(ロイター)

またぐの? またがないの?

 結論としては、TELの株価がもし、決算前に上昇していたら「好業績は織り込み済み」となり、発表後に売られる可能性があります。そうなると「またがないです!」。ですが逆に決算前に株価が下落していたら「またぎます!」。

 次回は26年を象徴する銘柄で31日に決算発表を予定しているキオクシアを取り上げます。

自分なりの結論を導いたオモロー山下
自分なりの結論を導いたオモロー山下

※本記事は特定の株式の購入や売却を推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は自己責任で行ってください。