【オモロー山下の決算CHECK!】東スポ読者の皆さん、こんにちは。オモロー山下です。オモロー! よろしくお願いします。今回、東スポさんで決算シーズンに合わせた短期集中連載をやらせていただくことになりました。テーマはズバリ「注目個別銘柄の決算をまたぐのか? またがないのか?」です。決算またぎは四半期ごとに投資家の頭を悩ます永遠のテーマです。僕が実践するストーリー投資と決算分析で決算をまたぐのか? またがないのか?をジャッジします。このコラムを読んで少しでも投資オモロー!と思っていただければ幸いです。

オモロー山下がさらなる高みを目指す
オモロー山下がさらなる高みを目指す

 以前は吉本興業に所属していたお笑い芸人で「ジャリズム」というコンビを組んでいました。現在は、芸人のほかに「インタビューマン山下」を名乗りライター、「山下本気うどん」のプロデューサーをやっています。

 最近では投資家として投資番組のMCも務めさせてもらってます。かつては“じゃない方芸人”と呼ばれていた僕が、投資コラムを担当するようになるんですから人生って分からないものです。

 僕が「億り人」になれたきっかけは2012年に先輩芸人の今田耕司さんと宮迫博之さんから500万円ずつを借りて「山下本気うどん」を出店したことです。ありがたいことに店はすぐに軌道に乗り、17年頃に株式会社ガーデンから山下本気うどんのフランチャイズのお話をいただきました。21年には商標権を売却するなど、9年間のうどん事業で1億円を手にすることになったのです。そのお金を元手に21年10月頃から株式投資を始め、現在までに約3億円の資産を形成することができました。

 順調に資産を伸ばしてきたように見えますが、かなり失敗もしています。早く平均取得単価を下げたいという焦りからナンピンを繰り返し、5000万円の含み損を抱えたこともあります。1億円の資産が数か月で半分になった絶望は思い出すだけで胃が痛くなります。

 そして、その失敗からたくさんのことを学びました。先月出版した「借金1000万円から億り人 じゃない方芸人の大逆転投資術」(KADOKAWA)にも詳しく書いてますので、興味があったら読んでみてください。

 連載のテーマは冒頭に述べたように決算です。以前の僕は短期トレード銘柄の決算は「またがない」と決めていました。投資系のインフルエンサーの方がギャンブルをしてはダメだと。もし決算の結果を見てよかったら乗っかる、これで十分だと。なので決算前に売っていました。でも持ち越して下落するのも嫌ですけど、売った株がストップ高になったら悔しいですよね。

 現在は前回の好業績だった決算から次の決算の間に、何か悪いニュースが出るなど状況が悪化しない限りは持ち越すことにしています。

 株式投資において最も重要だと言っても過言ではないのが銘柄選びです。僕が銘柄を選ぶ基準はストーリーです。その企業に成長のストーリーが描けるか。

 個別投資で最初に購入したのは電気自動車(EV)で有名な米国株のテスラでした。現状で言うとEVの売り上げは下がっていて、それに伴い株価も伸び悩んでいます。でもテスラって電気自動車だけの会社ではなくAI、ソフトウェアを統合したテック企業なんです。

 以前はテスラ株を売買してたんですけど、今はガチホールドしてます。その理由は自動運転。現状は無人タクシーが地域限定で100台弱しか走行していませんが、来年には一気に広がり、今後シェアを取っていくんじゃないかと考えています。

 自動運転のテスラは、将来的には自分が乗らん間は街中に流して、タクシーとしてお金を稼いできてもらえるし、駐車場にも止めなくていい。しかもそんなに遠くない未来に実現するかもしれない。そうなると車が資産になり、皆さんもテスラが欲しくなりませんか?

 各社が覇権争いを繰り広げる中、僕は自動運転を制するのは、カメラ映像とAIによって人間と同じ視覚を目指す技術のテスラだと思っています。そうなればテスラの株価がどんどん上がっていくストーリーが描けるワケです。

 一方で心配材料もあります。テスラが実用化を目指す人型ロボット「オプティマス」に対しては懐疑的です。オプティマスが洗濯物をたたんでいる映像を見ましたが、動きが遅過ぎてまだまだ実用化できるレベルじゃないんです。「5~10年後に売り出しますよ」なら分かります。でもイーロン・マスクは「来年末までに一般販売する」と言ってるのです。失敗すれば莫大な事業投資=莫大な損失となり、株価暴落というストーリーになりかねません。

イーロン・マスク氏(ロイター)
イーロン・マスク氏(ロイター)

 このストーリー投資に加え今はモメンタム投資もやっています。モメンタム投資とは、お金が集まって、勢いのある業種に投資をしていくという手法です。

 日経平均が爆上がりしているのに、自分の株価が上がらないという人もいるのではないでしょうか。そういう人はAI半導体以外の業種の銘柄を買ってると思います。日経平均って半分ぐらいがAI半導体関連の銘柄なんですよ。日経平均株価をけん引しているのがフラッシュメモリ開発会社のキオクシアで、トヨタを抜き時価総額で1位にもなりました。

 トヨタは輸出企業で本来なら円安傾向にある今は、株価が上がるはずなんです。だけどパフォーマンスはよくない。つまりはAI半導体株ばかりにお金が集まって、みんながトヨタに注目していないため株価は上がらないんだと思います。

 僕が投資を始めた頃は基本の分散投資をしていました。だけどS&P500のインデックス投資で500社に分散して投資していると考えると、個別株はモメンタムを重視した集中投資で、今はいいのではないかと考えています。

 AI半導体はバブルだと言われますが僕の考えではAIはバブルではなく新たな産業革命だと思っています。例えばAI半導体以外の業種の農業でもトラクターが自動運転になって無人で作業できるようになったりと、結局はどの分野もAIがからんで進化していく。つまりAIはこれから全分野に広がっていく転換点を迎えていると考えています。

 次回はAI半導体関連の代表銘柄の1つで7月30日に決算発表を予定している東京エレクトロンを取り上げます。

※本記事は特定の株式の購入や売却を推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は自己責任で行ってください。