元兵庫県議への名誉毀損で昨年11月に逮捕、起訴されたNHK党(活動停止中)代表の立花孝志被告の勾留が続いている。9日で逮捕から10か月となるが、いまだに公判日程は決まっていない。勾留中の身でありながらも自身の破産手続きに伴う債権者集会に出席する可能性も出てきた。

 同被告は起訴後、保釈を請求したが却下され、昨年12月に神戸拘置所に移送された。今年7月に2度目となる保釈請求も却下され、当初から予想されていた初公判までは保釈されない可能性が高い。一方で、初公判のメドは立っていない。

 7日に同被告に接見した福永活也弁護士は自身のYouTubeで「検察側が主張、立証の対象となるものを全然出してきていない状態が続いている。裁判所もややお怒りみたいな話は聞いた。死後の名誉毀損は被告人が故意であることを検察側が立証しなくてはいけない。本来、もう定まったうえで起訴しているはずなのにそれすらも全然出してきていないということは起訴したはいいが、どういう要件で処罰に値するかの考えはまとまっていないんじゃないか」と指摘。立花被告側の証拠開示請求にも検察側は一向に応じず、膠着状態になっているという。

 来年4月の兵庫県議選への出馬を目指している同被告は、すでに〝獄中出馬〟となることも覚悟しているという。来年4月までに保釈されなければ、政治家関係では戦後最長となる鈴木宗男氏(現参院議員)の勾留日数437日超えも見えてくる。

 一方、同被告は10月2日から東京地裁で行われる自身が襲われた殺人未遂事件の裁判員裁判で、被害者参加制度を利用して審理への参加を希望していたが、福永氏はその直前の9月30日に行われる同被告の債権者集会にも出席する可能性を明らかにした。

 同被告は今年3月に負債総額約12億円超で自己破産を申し立て、破産手続きの開始決定を受けた。第1回債権者集会が東京地裁で開かれる予定で、債権者の前で直接、謝罪や説明を行いたい意向とみられる。

 破産手続きと刑事事件の手続きは別だが、勾留中の被告が債権者集会に出席するのは異例とみられる。弁護士と家族以外は接見禁止となっている中で、〝シャバ〟に出ることになれば、兵庫から東京への移送や東京地裁への出廷をめぐり、慌ただしい展開が予想される。