お笑い芸人で投資家のオモロー山下が自身初の著書「借金1000万円から億り人 じゃない方芸人の大逆転投資術」(KADOKAWA)を6月26日に刊行する。山下は人気うどん店「山下本気うどん」の事業で築いた1億円を元手に2022年から株式投資を始め、形成した資産はなんと3億円! その実績とトーク力を生かした分かりやすい解説で投資番組に多数出演するなど注目を集めている。そんな山下が投資とオモローな半生を語った。
日経平均株価は史上初の7万円の大台突破も視野に入るなど、今は空前の投資ブームとなっている。
今年のパフォーマンスを尋ねると、山下は「調子いいっすよ。インデックス投資を中心に、個別も勢いのある半導体関連といったベタベタな株を保有しています。オモロー!って感じです」と笑いが止まらない。
その笑顔からは想像がつかないが、かつては“じゃない方芸人”だった。相方・渡辺あつむ(現・桂三度)とお笑いコンビ「ジャリズム」を結成。将来を嘱望されたが、渡辺が「3の倍数と3が付く数字の時だけアホになります」というピンネタでブレークし、コンビ格差が拡大。
将来に不安を感じた山下は、12年に先輩芸人の今田耕司と宮迫博之から500万円ずつを借りて「山下本気うどん」を出店。同店は大人気となり、うどん事業で1億円を手にした。そのお金を元手に22年から株式投資を始め、約3億円の資産を形成。今年、22歳年下の一般女性と結婚した。
株価の高騰に焦りを感じている人も多いが、山下は「勉強もせずに株が上がってるから買おうかはやめてください」と警鐘を鳴らす。もっとも投資を始めなければ「機会の損失」リスクもある。そこで山下が説くのがインデックス最強論。「インデックスは長期で長く持てば持つほど増える可能性が高くなります。だからインデックスは早く買った方がいいです」
次に悩むのが「オルカン(全世界株式型)」か「S&P500(米国株式型)」論争。山下は「この論争に異議があって、僕は(ハイテク・IT企業を中心に構成された)ナスダック100を注視しています」という。
お笑い界に例え、こう解説する。「オルカンは吉本興業、松竹芸能、人力舎といった複数の事務所に投資するイメージ。S&P=アメリカ経済は他を寄せ付けない業界トップの吉本。その吉本に君臨する明石家さんまさんは、30年近くもトップ企業であり続けるマイクロソフトのような存在。アメリカの主要500社をカバーするS&Pは、さんまさんを筆頭とする上位500組のエリート芸人パック」
ナスダックについては「構成銘柄は今、勢いのある多くのハイテク企業。吉本の上位500組の中から、さらにM―1のファイナリストになるような勢いのある若手芸人を厳選したような感じ。これから若手の仕事が増えると思いませんか?」と問いかけた。
今回の出版も「投資の勉強を始めた時に本を読んでても専門用語が多すぎて、すぐ眠たくなってた。とにかく分かりやすい本を出したかった」という。現在はファイナンシャル・プランニング技能士(FP)3級の資格も取得。先輩芸人の助けなど幸運にも恵まれたが、その幸運を離さないための努力が今につながっている。何が起きるか分からないから人生はオモロー!
☆おもろーやました 1968年10月29日生まれ。香川県出身。本名・山下栄緑(やました・しげのり)。91年に渡辺あつむとお笑いコンビ「ジャリズム」を結成。98年に解散し2004年に再結成するも11年に再び解散。12年にうどん店「山下本気うどん」を開店。17年に芸人を引退、芸能ライターに転身しインタビューマン山下に改名。21年に芸人に復帰し芸能ライター、実業家、投資家などマルチに活動している。












