全米を騒がせてきた〝連続尻嗅ぎ男(シリアル・バット・スニッファー)〟が先日逮捕され、禁錮170日の判決を受けたものの、すぐ街に戻る見通しであることが分かった。米紙ニューヨーク・ポストが9日、報じた。

 カリフォルニア州在住のカリーズ・クラウダー被告(39)は8月28日、複数の店舗で不審な行動を取った。ある店から「身をかがめて客に近づき、においを嗅いでいる男がいる」と通報があり、グレンデール警察が出動。クラウダー被告を発見し、仮釈放条件に違反した疑いで逮捕した。

 クラウダー被告は8日、ロサンゼルス郡刑務所で170日間服役するよう言い渡された。すでに服役した12日間が刑期に算入され、釈放後は再び仮釈放下に置かれる見通しだ。

 逮捕・収監されても短期間で釈放され、再び逮捕される〝回転ドア〟のような状況に、住民や犯罪への厳しい対応を求める人々から怒りの声が上がっている。今回の判決についても、問題行動を食い止められていない〝回転ドア〟の新たな一例にすぎないとの批判が出ている。

 クラウダー被告は2025年末に99日間、2026年には105日間服役し、今回は170日間の服役を命じられた。

 性犯罪者として登録されているクラウダー被告には、2021年までさかのぼり、グレンデールやバーバンクで同様の行為をしたとされる前歴がある。2023年には、グレンデールにある一家の住宅をのぞき見した疑いで逮捕された。

 クラウダー被告の40回を超える逮捕歴には、住居侵入窃盗、強盗、公然わいせつなどが含まれている。批判する人々は、この逮捕歴について、カリフォルニア州の犯罪に対する寛容な政策では、常習犯を社会から十分に隔離できていないことを示していると主張している。

 住民の中には、クラウダー被告を街から遠ざけておかなければ、こうした行動がいずれエスカレートし、性的暴行に発展するのではないかと懸念する声も上がっている。