ヘンリー王子が、亡き母ダイアナ元妃の没後30年に合わせ、ドキュメンタリーの制作を検討しているという。王室専門家は、実現すれば兄ウィリアム皇太子との溝がさらに深まる恐れがあると指摘している。英紙「ミラー」が27日、報じた。
ヘンリー王子は来年の節目に、母が残したものを「最も意義のある形」でたたえたいと考えているという。番組への出演について、元妃の弟スペンサー伯爵を含む友人や親族数人に打診したとみられる。ただ、王子に近い関係者によれば、具体的な計画はまだ決まっていない。
王室専門家のジェニー・ボンド氏は、王子には母の命日を望む形で記念する権利があり、親族や友人の出演が実現すれば、元妃の生涯や死について新たな視点が得られるかもしれないと語った。一方で、兄弟の関係修復を考えるなら、制作にはリスクがあるとみる。
「ウィリアム皇太子は、ここ数年の確執の中で保ってきた沈黙を守るでしょう。しかし、ドキュメンタリーは兄弟の溝を深めてしまうと思います。それは母親が望んだこととは、まさに正反対でしょう」
ボンド氏は、スペンサー伯爵が著書でチャールズ国王や王室の体制を厳しく批判していることにも触れ、新作は王室側にとって「見るのがつらい作品になりかねない」と指摘した。
制作が実現すれば、ネットフリックスと優先交渉契約を結ぶヘンリー王子夫妻の制作会社「アーチウェル・プロダクションズ」が手がけるとみられる。ウィリアム皇太子が没後30年をどう迎えるかについて、ケンジントン宮殿はコメントしていない。
兄弟は9年前、母の没後20年に合わせた2本のドキュメンタリーにともに参加した。ボンド氏によると、当時ウィリアム皇太子は、母についてあれほど率直に公の場で語ることはもうないだろうと話していたという。兄弟は作品の中で、母との最後の会話が短かったことへの後悔も語った。
その後、2人は命日を私的に迎えてきた。ボンド氏は現在の兄弟について「今では互いに口もきいていません」と述べている。












