米マイクロソフト共同創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏が10日、少女らの性的人身売買罪で起訴され自殺した米富豪のジェフリー・エプスタイン氏との交友関係を巡り、下院監視・政府改革委員会で聴取に応じた。聴取は非公開で行われ、ゲイツ氏は事前に公表した声明でエプスタイン氏から脅迫されていたことを明かした。

 司法省が公開したエプスタイン文書にはゲイツ氏の名前が複数回記載されており、顔が伏せられた女性たちと一緒に写るゲイツ氏の写真も含まれていた。またエプスタイン氏のメールの下書きにゲイツ氏がロシア人女性と不倫をしていたことが記されており、ゲイツ氏もロシア人女性2人と不倫関係にあったことを認めている。

 エプスタイン氏が性犯罪で有罪判決を受けた後の2011年に、知人の紹介で両氏は知り合ったという。エプスタイン氏が過去に法的問題があったことは知っていたが、ゲイツ氏は「犯した罪の深刻さを十分に理解していなかった」と説明。

 慈善活動の資金調達のため関係を持っていたが、エプスタイン氏が資金調達をできなかったため関係は途絶えた。しかし「私の不貞行為に関する情報に加え、多くの虚偽情報を用い、個人的な関係を持つように圧力をかけてきた」と脅迫されていたことを明かした。

 また、「彼の島や自宅に行ったことは一度もない。これまでに誰かを被害に遭わせたことは一度もない」と主張し、「エプスタイン氏と会うべきではなかった」と後悔しているという。
  
 米国事情通は「エプスタイン氏は米国で忌み嫌われた存在です。エプスタイン文書に名前が出て、関与が疑われるだけ信頼を失ってしまいます。ゲイツ氏も晩節を汚してしまい、評価はガタ落ちです」と指摘した。

 これまでにビル・クリントン元大統領、妻のヒラリー・クリントン元国務長官、ハワード・ラトニック商務長官が聴取に応じている。