【オモロー山下の決算CHECK!】皆さん、こんにちは。オモロー山下です。オモロー! 今回取り上げるのは6日決算発表のソフトバンクグループ(以下、SBG)です。もし僕がSBG株ホルダーだったとしたら、今期の決算を「またぐのか? またがないのか?」をジャッジしたいと思います。あくまで僕の考えなので、投資は自己責任でお願いしますね。

どんな会社?

 SBGがどんな会社かというと、「ChatGPT」の開発元の米国企業オープンAIやAI半導体設計の英国企業アームや未上場企業などにも投資を行う世界的な投資会社です。

 実はSBGは、企業分析が難しく「アナリスト泣かせ」と言われています。理由としてはSBGの決算利益は、投資先(上場企業は株価、未上場企業は評価額)の価値変動で大きく決まるため、予想がしにくい。特に未上場企業は株価が存在しないため企業価値の評価がより難しいのです。

オープンAIのサム・アルトマンCEO(ロイター)
オープンAIのサム・アルトマンCEO(ロイター)

年初来高値9074円。安値3365円

 SBGは6月1日に時価総額48兆7848億円で、トヨタを上回り国内1位となり年初来高値の9074円を記録しました。SBGの株価は、僕の印象では投資先企業のアームの株価と連動して動いているように見えます。というのもSBGはアーム株を90%保有している。だからアームの株価が上がれば、SBGの株価も上がっていきます。時価総額1位になった時もアームの株価がめっちゃ上がってるんですよ。だからアームに引っ張られて1位になった感じです。

 ですからアームの決算発表をチェックしてアームの決算が良ければ、SBGの決算もいいんじゃないかと予想できます。

前回決算振り返り

 2026年3月期の売上高は前年同期比8%増の7兆387億円で、成長率は1桁で大したことないんですよ。一方で最終利益は前期比333・7%増の5兆22億円と過去最高益を記録しました。すごいのが売上高と利益の額があまり変わらないところです。しかしその利益のほとんどがオープンAIなんですよ。オープンAIの評価額は1年で260ビリオンから730ビリオンと3倍になってます。ここから試算すると最終利益が5兆円突破すると言っているのです。でもオープンAIの価値って上場してないので、あくまでも試算なんですよ。だから上場するまではオープンAIの本当の価値は分からないんです。こういった不透明なところを見るとSBGには僕は投資しづらいですね。

 もしSBGの投資先がオープンAIではなく対話型AI「クロード」を提供するアンソロピックだったら、僕はSBGに投資していると思います。アンソロピックも赤字企業なんですけど、アンソロピックは企業向けサービスが好調で来年には黒字化するんちゃうかって言われています。一方でオープンAIは黒字化するのに、「まだ5~6年かかるんじゃないか」みたいなことを言われています。そんな大赤字企業に(SBG会長の)孫(正義)さんがかなりの集中投資をしています。ですからオープンAIがもしコケたらSBGもコケるということになりそうですよね。

アンソロピックのクロードで初の黒字化が目前に迫っている(ロイター).
アンソロピックのクロードで初の黒字化が目前に迫っている(ロイター).

またぐの? またがないの?

 ということで結論としては、そもそも僕はオープンAIの将来を懐疑的に見ているためSBGの決算は「またぎません!」。

 次回は8月7日に決算予定のフジクラを取り上げます。

※本記事は特定の株式の購入や売却を推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は自己責任で行ってください。