愛知・名古屋アジア大会のセキュリティーに対して〝緩さ〟を指摘する声が上がっている。

 32年ぶりの日本開催となった祭典だが、開幕前からトラブルが多発。コンテナハウスの宿泊環境、食事の充実度、選手、関係者の移動手配などが問題となり、海外メディアから批判が相次いでいる。

 これに対し、組織委員会は22日に「一部報道では『組織委員会が宿泊情報を宿泊システムに送信しなかったことが(宿泊用クルーズ船への)乗船の遅れにつながった』とされていますが、組織委員会が宿泊情報を送信しなかったことが原因ではありません。テックボール競技会場で提供された飲食の質等について批判的な発信をしていることも承知していますが、当該飲食は組織委員会が提供したものではありません」などと声明を発表した。

 公式発表で火消しを図ったが、海外メディアの不満が終息する気配はない。台湾紙「中国時報」は「会場のセキュリティーチェックは形骸化している。観客やメディア関係者が禁止物品を持ち込んでいないかを確認していたが、リュックサックや身に着けている物品の検査は適当に目を通すだけで済ませていた」と報道。新たな懸念事項が発生した。

 実際に記者が複数会場のセキュリティーゲートをチェックすると、ずさんな対応が明らかとなった。台湾紙の指摘通り荷物に目を通すだけで、詳細に中身を確認する様子はなかった。担当者に「細かく中身を見なくていいんですか?」と質問すると「私たちは荷物を触ることができない。それがルールなので」と回答。さらに「あくまでこれは任意で、荷物検査はご協力いただいているものですので」との見解を語った。

 さらに会場によっては、液体を持ち込む際に試飲を求める担当者もいた一方で、ある会場では液体の検査をスルー。セキュリティーゲートのルールが周知されておらず、場所ごとに対応が異なることも判明した。

 次から次へと不安材料が表に出るアジア大会。いつになったらスムーズな運営が始まるのだろうか。