ダイアナ妃の弟であるチャールズ・スペンサー伯爵が、亡き姉について書いた回顧録に事実誤認があるという新たな論争が起きており、王室専門家たちが厳しく批判している。英紙エクスプレスが23日、報じた。
22日に発売されたスペンサー伯爵の著書「スワン・ソング:ダイアナ、マイ・シスター」には、1997年にダイアナ妃が亡くなった後、チャールズ国王が「すぐに彼女のことは忘れるだろう」と言ったことや、悲劇的な自動車事故の直後に「浮かれたように喜んでいた」ことなど、数々の衝撃的な主張が含まれている。
また伯爵は、元ミラー紙編集長のピアーズ・モーガン氏が93年、ダイアナ妃がレオタード姿でジムでトレーニングする姿を隠しカメラで撮影した写真を同紙に掲載したと書いている。しかし、モーガン氏は当時サン紙に勤務しており、ミラー紙の編集長に就任したのは95年になってからだった。つまり事実誤認である。これを受けてモーガン氏は、回顧録の在庫を廃棄するよう求め、弁護士に即時販売中止を要求するよう指示したという。
これに対して伯爵は謝罪し、歴史家として「正確さは重要だった」と述べたが、モーガン氏にダイアナ妃の葬儀への参列を歓迎しないと伝えた際「不機嫌で腹を立てていた」という自身の主張は撤回しなかった。
さらに別の王室評論家も伯爵の回顧録を廃棄処分すべきだと主張している。
ベテラン王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は自身のXで「スペンサー伯爵は、部分的に、あるいは完全にでたらめな、意図的にセンセーショナルな話でダイアナ妃の名誉をおとしめた。本来、彼女の物語は人々にインスピレーションを与えるべきものだ」と痛烈に批判した。
同氏の怒りは収まらず「彼がやったことは名誉毀損だ。ピアーズ・モーガンが見事に証明した通りだ。なぜわれわれは、国王に関する彼の悪意に満ちた話を信じる必要があるだろうか? この本は廃棄されるべきだ!」と断言している。
モーガン氏は訴訟を起こすという姿勢を強めており、BBCラジオ4の番組「PM」では、伯爵と回顧録の出版社双方に法的文書を送るよう弁護士に依頼したと語っている。
同番組で「あなたは自称歴史家なのだから、すぐにその記述を削除しなさい。もしそれがあなたの本を廃棄処分することを意味するとしても、それはあなたの責任だ」とモーガン氏は厳しく言い放っている。
モーガン氏はまたSNSで「スペンサー伯爵は、本日出版された彼の新著『スワン・ソング』に掲載された中傷的な嘘について、私に謝罪した。しかし私は、伯爵と本の出版社であるペンギン社に対し、嘘の訂正とキングス・トラストへの損害賠償を求める法的措置を進めています」と述べている。
ダイアナ妃の回顧録は発売初日からとんでもない騒動を巻き起こしてしまった。












