コロンビア北部の都市カルタヘナのショッピングセンター内にある映画館で、映画「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」の上映中、観客1人のオナラとみられる悪臭のため、観客数十人が避難を余儀なくされた。コロンビアメディア「ラ・ベインティトレス」が先日、報じた。

 この騒動は、コロンビアのニュース系インスタグラムアカウント「アット・ノティシアス・コル」が、観客が避難する様子を撮影した動画を投稿したことをきっかけに、SNSで瞬く間に拡散された。

 動画には、激しい悪臭騒ぎの後、スパイダーマンファン数十人が映画館の通路へ避難する様子が映っていた。嫌悪感から顔を覆う人もいれば、スパイダーマンに扮したパフォーマーが、気分を害した観客を楽しませようとする姿も見られた。

 映画館側は上映を正式に中止することはなかったが、多くの観客は最後まで鑑賞することを諦めた。

 映画館関係者によると、オナラをしたとみられる人物は現在も特定されていない。また、この騒ぎによるけが人は報告されていないという。

 SNS上では、この騒動についてさまざまな臆測が飛び交っている。一部のユーザーは「悪趣味ないたずらとして悪臭爆弾(スティンクボム)が使われたのではないか」と主張する一方、「誰かが生理現象を我慢できなかっただけではないか」との見方も出ている。

 また、「映画館全体を避難させるほど臭い人がいるなんて信じられない」「何を食べたらこんなことになるんだ。神だけが知っている」といったコメントも寄せられ、匿名の〝放屁犯〟はSNS上で映画の「ヴィラン(悪役)」扱いされる始末となった。

 ラ・ベインティトレスによると、カルタヘナではこれが初めての悪臭騒ぎではなく、以前にも市内の路線バスで同様の騒動が発生し、乗客全員を降車させるため運行が一時停止したことがあったという。今回も〝悪臭テロ〟とも言うべき珍事として、市民の話題をさらっている。