高市早苗首相が17日に内閣改造を行った。閣僚18人のうち半数を超える10人を交代させたが、片山さつき財務相、小泉進次郎防衛相、茂木敏充外相らが再任。政権の要職はほとんど据え置かれた。政権の骨格が維持される一方で刷新感がなく、代わり映えしない布陣の裏にはどんな狙いがあるのか。元衆院議員の宮崎謙介氏が第2次高市内閣をジャッジした。
閣僚の顔ぶれを見た第一印象について宮崎氏は「再任された方を見て分かるように実力と実績のある方々。まさに高市さんの意向に沿うような人選と言えます」とし、第2次高市内閣を「白黒ハッキリ内閣」と名付けた。
処遇が焦点となっていた林芳正氏は閣僚ポストを外れた。「林さんは自民党内でも高市首相とは異なる政治的立場でしたから、高市首相らしい判断と言えるかもしれません」。一方で来年の総裁選では強力なライバルになりうる存在だ。「林さんも年齢的にラストチャンスの可能性が高い。最後の大勝負に向けて、党内の反高市集めと、地方行脚に奔走するでしょう」と予想する。
女性問題が報じられた松本洋平文科相、「令和のコメ騒動」に対応してきた鈴木憲和農水相も交代となった。鈴木氏に代わり農水相に起用されたのは、宮崎氏の当選同期の簗和生氏。旧安倍派で、政治資金収支報告書の不記載があり役職停止6か月の処分を受けたが「保守色が強く能力も高い。まさに実力重視の人事です」と評した。
宮崎氏の当選同期では簗農水相のほかに、藤井比早之総務相、井林辰憲国土交通相、山下貴司法相、笹川博義環境相が入閣。「それぞれが古巣、専門分野に登用されている印象。実力のある人たちなので、同期として頼もしい限りです」と目を細めた。例えば藤井氏は総務省(自治省)出身、井林氏も国交省出身。山下氏は検察官や法務省勤務を経験し、笹川氏は環境分野に明るい。
第2次高市内閣に期待を寄せる一方で「次の総裁選に向けて反高市陣営が盛り上がりすぎないか危惧しています。林さんの動向も気になりますし、『白黒ハッキリ内閣』はオセロのように白と黒が一気に逆転する危険もはらんでいます」と警鐘を鳴らすことも忘れなかった。












