台湾にある駐車場が最近、ネットユーザーから「大魔王(ラスボス)駐車場」と呼ばれている。場内の通路が狭いうえにカーブの角度がきつく、多くのドライバーを悩ませ、接触事故まで起きているためだ。台湾メディア「TVBS新聞網」が18日、報じた。
台湾・南投県埔里鎮の「仁愛立体駐車場」は車が通る通路の幅が極めて狭く、進入すると、まるでゲームのラスボスに挑むかのような試練が待ち受けている。同駐車場のグーグルレビューはわずか1・9点(5点満点)だ。
全景映像を見ると、通路の両側が車体にどれほど迫っているかがよく分かる。少しでもハンドル操作を誤れば、車体をこすってしまいかねない。
難関は通路だけではない。駐車スペース自体も小さめで、現場に止められている車の大半はセダンタイプだ。一部にはほこりがたまり、隅にはタイヤの空気が抜けた自転車まで放置されている。壁に設置された照明器具にも破損が見られる。
この駐車場は多くのドライバーにとって「悪夢」で、地元住民でさえ利用したがらないという。
ある住民は「カーブ部分がとても狭く感じるうえ、曲がる角度もきついので、非常に駐車しづらい」と話す。また別の住民は、利用前にグーグルレビューを調べたところ、評価がかなり低かったと明かした。
ネット上のレビューには、星一つを付け、「一人でも救えれば、それでいい」と警告する書き込みもある。
また、自分では運転技術に自信があるというドライバーでさえ、「緊張して怖かった」とコメント。別のユーザーは「通路が狭くて運転しづらい。まるでお化け屋敷。運転技術を鍛えたい人は挑戦してみればいい」と書き込んだ。
こうした酷評について、埔里鎮公所の主任秘書、邱帥倫氏は、この立体駐車場は台湾中部大地震が発生する以前に完成したもので、通路の幅は建設当時の法令で定められた基準を満たしていると説明した。一方、現在は大型SUVに乗る人が増えたため、通路が窮屈に感じられるようになったという。
この駐車場は1997年に完成。10階建てで、200台以上を収容できる。当時、埔里中心部の駐車場不足を解消するとともに、周辺の商業を活性化させる目的で建設された。1999年の台湾921大地震で建物の構造が損傷し、台湾交通部が4000万台湾ドルを補助して補強工事が行われた。
完成から29年。現在の自動車は当時と比べて全体的に大型化したことで、もともとの通路が相対的に狭くなり、今やドライバーたちから恐れられる「大魔王」となってしまったという。












