高市早苗首相は16日、自民党党役員人事を行った。鈴木俊一幹事長ら党四役が党本部で記者会見を開いた。

 幹事長の鈴木氏を始めとして、政調会長の小林鷹之氏、選対委員長の西村康稔氏が留任。四役のなかで新任は総務会長の梶山弘志氏のみとなった。

 鈴木氏は「高市政権においては政策の進め方を変えていく、新たな視点で進めていくと。そういうことを考えますと、これらを遂行するにあたって大切なのは政治の安定。党内融和を図って党内で一致団結をすることができて初めて安定した政治基盤ができる」と党内融和を訴えた。

 唯一の新顔である梶山氏は「自民党は立党以来71年間カンカンガクガク、激しい議論を行いながらも総務会で決定したことには従う、よき伝統を受け継いできた。総務会長としてその伝統を受け継ぎ、活発でありながらも円滑な党の運営を通じて、高市総裁を結束して支える体制を作っていきたい。合意の形成に汗をかいてまいりたい」と意気込みを語った。

 今回の党人事では参院幹事長の石井準一氏が交代したことが注目となった。通常、参院の人事は総裁といえども触れられない〝聖域〟だったが、参院での予算案審議の進め方に不満のあった高市氏の意向が背景にあるとされているのだ。

 石井氏交代の狙いについて問われた鈴木氏は、「ご存じの通り参議院の人事は参議院が主導して決める。長い歴史のなかでそのようになっている」と説明。続けて、「参議院が主体的に決める人事で松山(政司)参院会長が新たな体制で臨んでいこうとのお考えのもとで、参議院の幹事長も青木(一彦)さんに代わったということ。そういうことなので参議院のなかでの影響がどうなのかは衆議院側にいてお答えづらい」と言及を避けた。

 一方で「ただ、やはり人が交代したことがあっても中で連携をよくとって、決して内部で足並みが乱れることがないような参議院の運営を松山会長のもとでやっていただければ」と期待した。