【オモロー山下の決算CHECK!】皆さん、こんにちは。オモロー山下です。オモロー! よろしくお願いします。

 今回は2026年を象徴する銘柄「キオクシア」です。今の相場はAI半導体がメインで、キオクシアの決算は市場全体に影響を及ぼすため投資家が注目する決算です。

年初来高値11万2700円。年初来安値1万945円

 キオクシアは今年6月にトヨタを抜き時価総額1位になりました。なぜ株価がここまで爆上がりしているのかを簡単に説明します。キオクシアは、フラッシュメモリの開発・製造・販売を主力とする会社で、データを保存する半導体メモリの研究開発を行っています。現在はAIの需要が爆発的に伸びて、メモリをみんなが奪い合っている状態。そこでメモリ価格が上昇し、利益率が上がったことで好業績となり株価が爆上がりしてるんです。

 専門家の中には、シリコンサイクルがまた来て今年後半から来年にかけて値崩れを起こすという声もあります。シリコンサイクルとは半導体の需要と供給が約3~4年周期で「不足・価格高騰」と「過剰・価格下落」を繰り返す現象です。しかし僕は今までのサイクルとは違うと考えています。今までのシリコンサイクルはスマホやパソコンの買い替え時期によって起こっていたものでした。

 しかし今回はスマホやパソコンの半導体需要というよりデータセンターのAIサーバーに必要なメモリや半導体の需要増加によるものだからです。キオクシアも「2026年の生産量はすでに完売しており、逼迫状況が少なくとも2027年まで続く」と明言しています。さらに価格を決める主導権を製造者側のキオクシアが握っていて、増産の量も決められます。仮に増産するとなっても工場が完成して製造に至るまでには最短でも1年から2年はかかるのです。ですからすぐに供給過多になる可能性は低いと考えられます。よって今回のサイクルはシリコンサイクルを超えるスーパーサイクルが到来していると考えています。

世界中の投資家が注目するキオクシア(ロイター)
世界中の投資家が注目するキオクシア(ロイター)

前回決算の振り返り

 前回のキオクシアの決算は、僕が描いたストーリーを表しています。営業利益16倍で最終利益も20倍。経常利益に至っては38倍なんですよ。利益は2桁の伸びなのに売り上げは2・9倍(すべて前年同期比)。これはどういうことかというと製造自体の数はそんなに増えていなくて、価格が上がったから利益率が上がっている。だから製品を過剰に作ってないことを証明しているんです。

 ここまで爆騰した株は買いのタイミングも難しいですよね。僕は前回の決算発表当日にキオクシアを買いました。決算がいいのは分かってたんです。なんでかというと米国企業のサンディスクとキオクシアって同じ工場で製品を作っています。事前に発表したサンディスクの決算が良かったから、キオクシアの決算も自動的に良くなる。だけど好決算でも高い期待を超えられなくて、株価が下がることがよくありますよね。だから決算前には「買わんとこ」と思ったんですけど、その日のチャートを見てたら株価が10%ぐらい下がってたんですよ。それで「これは期待値が低い」と思って買いました。結果は神決算となり、決算発表後の取引ではストップ高となりました。

サンディスクのメモリもキオクシアと同じ工場で製造されているという(ロイター)
サンディスクのメモリもキオクシアと同じ工場で製造されているという(ロイター)

またぐの? またがないの?

 正直、今回も引き続きメモリ需要が高まっていることから好決算が出ると思っています。さらに株価は直近高値から半値以下と、かなり調整していることから、今回もキオクシアは「決算をまたぎます!」。

 キオクシア株は個人投資家では手が出しにくい値がさ株(価格が高い銘柄)でしたが株式分割も検討されています。そうなれば個人投資家の資金も流れ込んでくるので、さらなる飛躍も期待できるのではないでしょうか。次回は31日決算発表予定の村田製作所を取り上げます。

※本記事は特定の株式の購入や売却を推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は自己責任で行ってください。