ドジャースの大谷翔平投手(31)は15日(日本時間16日)に本拠地でのメッツ戦に5年ぶりに投手専念で先発登板し、6回を2安打1失点、毎回の10三振2四球で今季2勝目を挙げた。5回のピンチでは一気にギアを上げ、100マイル(約160・7キロ)超を4球連発して切り抜けた。今季17イニング目で初の自責点を記録したが、防御率0・50はナ・リーグトップに立った。圧巻の奪三振ショーで球団OBでMLBレジェンドをたたえる「ジャッキー・ロビンソン・デー」を祝った。

 メジャー9年目で初登板のメッツ戦で背番号「42」のユニコーンがドジャー・スタジアムで躍動した。初回先頭リンドアをスイーパーで空振り三振を奪うと波に乗った。12球で三者凡退に終えると、2回も10球で三者凡退。3回一死後、メレンデスに外角高めのフォーシームを左中間二塁打されたが、続くファムを空振り三振、リンドアは追い込んでからファウル5球で粘られた11球目、99・6マイル(約160・3キロ)の外角高めのフォーシームでバットに空を切らせた。三振に打ち取られたリンドアが苦笑すると、ニヤリと笑ってベンチに戻った。

 4回を3人で片付けて、昨年8月27日のレッズ戦から32回2/3連続自責点0とし、岩隈久志(マリナーズ)と自身が持っていたメジャー日本人先発投手陣記録の31回2/3を更新した。

 しかし、5回に制球を乱し、2四球で一死一、二塁とされ、8番メレンデスに右翼へエンタイトル二塁打されて、失点。記録は途切れた。圧巻だったのここからだ。一気にギアを上げた。9番ファムは初球、外角低めの86・7マイル(約139・5キロ)のスイーパーで空振りさせると、2球目は100・2マイル(約161・3キロ)の外角低めのフォーシームで空振り、3球目は100・3マイル(約161・4キロ)の内角高めのフォーシームでバットに空を切らせた。続くリンドアは初球、100・1マイル(約161・1キロ)の真ん中低めのフォーシームでストライクを奪うと、2球目は100・4マイル(約161・6キロ)の真ん中低めのフォーシームで左直に打ち取った。4球連続100マイル超をマークした。

 6回も続投。先頭ロベルトを内角高めのフォーシームで見逃し三振。続くベイテイは外角カーブで空振り三振。ビシェットは内角低めのスプリットでバットに空を切らせた。4者連続三振締めと凄まじい締めくくりだった。

 大谷が投手専念で先発マウンドに上がるのはエンゼルス時代の2021年5月28日の敵地アスレチックス戦以来、5年ぶりで22年の〝大谷ルール〟導入後は初だ。ロバーツ監督は「数日前に肩甲骨、背中側の肩のあたりに死球を受けていて、まだ少し痛みがある。打者として出るとなると、ケージで打撃の準備もあるし、その分の負担がある。そこを一つ取り除いて、今日は一つのことに集中させる方がいいと判断した」と説明。次回の登板は打席に立つと明言した。

 また、この日はジャッキー・ロビンソンが黒人初のメジャーリーガーとして1947年にデビューした日を記念する「ジャッキー・ロビンソンデー」。ロビンソンの現役時代の背番号で、全30球団で永久欠番になっている「42」で登板するのは初だ。

 この日の6イニングで規定投球回数に到達。防御率0・50はナ・リーグトップに立った。サイ・ヤング賞を意識している大谷。ライバルは昨年受賞したパイレーツのポール・スキーンズ投手(23)、ドジャースの同僚山本由伸(27)と強敵そろいだが、可能性を強く感じさせる登板だった。