レッドソックスの低迷が、早くも編成批判まで呼び込んでいる。6日(日本時間7日)の本拠地ブルワーズ戦は、一時3点を先行しながら終盤に逆転を許し、8―6で敗戦。これで開幕10試合を終えて2勝8敗、勝率2割ちょうどのMLBワーストに沈んだ。しかもレッドソックスの創設126年目で、開幕10戦2勝8敗は球団史上9度目という重い数字まで突きつけられた。

 吉田正尚外野手(32=レッドソックス)もこの日は「5番・指名打者」で出場し、3打数1安打2四球と粘ったが、流れを変える決定打にはならなかった。前日5日(同6日)のパドレス戦も終盤にひっくり返されており、フェンウェイ・パークには開幕直後とは思えない閉塞感が漂い始めている。2勝8敗という数字以上に、負け方の悪さが不安を膨らませている。

 そんな中、米メディア「ヤードバーカー」があらためて掘り起こしたのが、昨季途中に敢行されたラファエル・デバース内野手(29=ジャイアンツ)放出の後遺症だ。記事では、交換で得た戦力が組織にほとんど残らなかった現状を厳しく問題視。ジョーダン・ヒックス投手(29)はすでにホワイトソックスへ移り、カイル・ハリソン投手(24)もブルワーズへ移籍した。さらに有望株ジェームズ・ティブス3世外野手(23)も、ダスティン・メイ投手(28)を獲得したトレードでドジャースへ流出。現在、三塁を任されるケイレブ・ダービン内野手(26=レッドソックス)に主砲の穴を埋める重責がのしかかるが、その負担はあまりにも大きいと言わざるを得ない。

 前出のヤードバーカーが「実質的に何も得られなかった」と分析するのも無理はない。主砲を手放し、その見返りも十分に残らなかった――。そのツケが、開幕直後の停滞局面で一気に噴き出している。ボストンが苦しんでいるのは、単なる出遅れではない。デバース放出後の設計図そのものが、いま厳しく問われている。