巨人は5日までの本拠地でのDeNA3連戦を2勝1敗で終え、貯金を1とした。7日からは鬼門のマツダスタジアムで広島との3連戦に臨む。上昇気流に乗りつつあるチームの中で、もがきながらも突破口を探している男がいる。日本ハムから移籍してきた松本剛外野手(32)だ。FA戦士としての大きな期待を背負う新戦力は、開幕直後の現状をどう受け止めているのか。
昨オフに日本ハムからFAで加入した松本は、走攻守のバランスを買われ、阿部慎之助監督(47)から大きな期待を託されてきた。開幕後は「2番・中堅」で先発出場を続け、守備では随所に好プレーを見せ続けている。一方で打撃は思うような結果が出ず、6日現在の打率は2割1分4厘。4、5日のDeNA戦(東京ドーム)では、開幕後初めてベンチスタートとなった。
オープン戦でも8試合で打率1割7分4厘と本来の状態には届かなかった。それでも、切り込み隊長のキャベッジと巧打者・泉口をつなぐ役割を期待され、開幕から重要な打順を任されてきた。松本自身は「打順にあまり、とらわれすぎないように」と、その時々の状況に応じた打撃を心がけてきたが、首脳陣の期待が大きいからこそ背負う重圧もまた小さくない。
「巨人軍のFA戦士」という立場には、否応なく注目と責任が伴う。その現実を松本本人は、どう受け止めているのか。開幕直後の胸中を尋ねると、返ってきたのは冷静な言葉だった。
「(過度に)プレッシャーを感じる必要はあまりないというか、あんまり無理に考えることはないかなと思ってます。もちろん、期待してもらってるのは重々承知してます。ただ、変にプレッシャーに感じるんじゃなくて、(期待を)『意気に感じる』じゃないですけど、そうやって考えてやっていけたらいいなと思っています」
重圧に押しつぶされるのではなく、自分への期待として受け止める。そんな姿勢が、松本の支えになっている。「今はただ『期待に応えたい』、それだけですね」と語る新戦力は新天地で結果を出すことで、自らの獲得に動いてくれた阿部監督ら首脳陣へ恩返しする覚悟だ。苦しみの先に響き渡る快音を、巨人は待っている。












