ブルージェイズが、開幕直後の高揚感を一気に失った。5日(日本時間6日)の敵地ホワイトソックス戦に0―3で完敗し、今季初の同一カード3連敗で〝スイープ負け〟。これで4連敗となり、戦績は4勝5敗。昨季ア・リーグ王者が、わずか9試合で重苦しい空気に包まれている。

 ホワイトソックス3連戦では岡本和真内野手(29)も10打数1安打、打率1割。通算打率も2割3分5厘まで落ち込み、開幕直後の勢いに急ブレーキがかかった。

 痛いのは、打線の停滞だけではない。主砲候補のアディソン・バーガー内野手(26)が5日の試合中に両足首の違和感で途中交代。ここに正捕手アレハンドロ・カーク捕手(27)の左親指骨折による負傷離脱も重なり、主力の損耗が止まらない。

 MLB公式サイトでも相次ぐ主力の負傷によってブルージェイズの野戦病院化に警鐘が鳴らされ、カナダの有力スポーツ専門局「TSN」、そして同局と提携を結ぶ米スポーツ専門局「ESPN」でも人気番組「Sports Centre」でカーク離脱の影響がトピックスとして取り上げられるなど、現地主要メディアの論調は明らかに「非常事態」へ傾いている。

 しかも、休む間もなく6日(同7日)から本拠地トロントに迎えるのは、昨年のワールドシリーズで最後に涙をのまされたドジャースとの3連戦だ。MLB公式も今週の注目カードの一つとして、この「再戦」を大きくクローズアップ。一方のドジャースは同日、敵地でナショナルズに8―6で勝って3連勝を飾り、勢いをつけたまま乗り込んでくる。

 初戦で先発マウンドに立つのはブルージェイズがマックス・シャーザー投手(41)、ドジャースがジャスティン・ロブレスキー投手(25)のマッチアップだが、問われるのは投手戦以上に〝傷だらけの打線〟がどこまで踏みとどまれるかだろう。

 ジョン・シュナイダー監督(46)は「自分たちの野球を取り戻さなければならない」と立て直しを誓ったが、その前に突きつけられているのは厳しい現実だ。岡本のバットが湿り、負傷者リスト(IL)は膨らみ、相手は世界一連覇中のドジャース。春先の不振で片づけるには、あまりにも不穏な材料がそろい過ぎている。