ドジャースの大谷翔平投手(31)は3日(日本時間4日)に敵地ワシントンでのナショナルズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3回に今季1号となる3ラン、4回に右前打、9回に中犠飛を放ち、5打数2安打4打点だった。連続試合出塁は自己最長の「38」に伸ばした。実は3日は大谷にとって記念日。在日米国大使館はX(旧ツイッター)に予感していたと思える投稿をしていた――。

 7試合28打席目で待望の今季初アーチが飛び出した。敵地ナショナルズ・パークがどよめいたのは0―3の3回一死一、二塁だった。右腕マイコラスの1ボールからの2球目、真ん中低めの84・4マイル(約135・8キロ)のチェンジアップを豪快にすくい上げると確信歩き。右手首の状態が不安視されていたのが信じられない豪快なスイングだった。角度27度、打球速度109・5マイル(約176・2キロ)で右中間に上がるとそのままフェンスを越えた。

 今季初アーチは沈滞ムードを吹き飛ばす飛距離401フィート(約122・2メートル)の特大3ラン。前日発表したドジャーブルーのビジター用ユニホーム1号となった。開幕から7戦目のシーズン1号は2024年の9試合41打席目、22年の8試合31打席目に次いで3番目の遅さだ。

 実は現地時間4月3日は大谷にとって忘れることができない日だ。米国大使館は3日に「2018年4月3日、大谷翔平選手が放ったMLB初ホームラン。それは、野球の常識を塗り替える世界的スターへの第一歩でした。大谷選手、いつも感動をありがとう! Sho―timeはまだまだ続きますね」と投稿していた。まるで予感していたようだ。約9時間後になった今季初アーチはメジャー通算281号。インディアンス(現ガーディアンズ)戦の初回にトムリンから放った米1号も3ランだった。そこから280本積み上げた。

 同時に昨年8月24日の敵地パドレス戦から続けている連続試合出塁は自己最長の「38」に伸ばした。日本選手では2001、04年のイチロー(マリナーズ)に並んで歴代3位タイとなった。

 7―4の4回二死無走者はフルカウントからの6球目、真ん中高めの92・7マイル(約149・2キロ)のシンカーを振り抜くと打球速度104・4マイル(約168キロ)の痛烈なゴロは右前に抜けた。今季初のマルチ安打だ。試合前の時点で対マイコラスは10打数5安打、打率5割と相性が良かったが、データ通りだった。

 9回無死満塁は4番手の右腕グラニーヨの内角の95・1マイル(約153キロ)のフォーシームを振り抜き高々と中堅へ。少し芯を外れたか、フェンス手前で失速し、中犠飛となった。

 大谷のアーチでドジャース打線が目を覚ました。3回一死一塁で3番ベッツが左中間席に勝ち越しの2号2ラン。4回一死一塁でパヘスの2号2ランで突き放し、5回無死一塁でフリーマンが右翼席へ2号2ランを運びダメ押し。7回にはタッカーが移籍初アーチを放ち、移籍後初の3安打。さらにT・ヘルナンデスが適時二塁打を含む3安打をマークした。終わってみれば今季最多の16安打13得点の大勝で今季初のロード6連戦をスタートした。

 今季初先発の3月31日(同1日)のガーディアンズ戦では6回無失点で白星を挙げている。打者ではついに1号。投打二刀流完全復帰の幕が上がった。

【初のABSチャレンジは失敗】大谷が打者として初のABSチャレンジ(自動ストライク・ボール判定システム)を要請した。7回一死無走者の第5打席で左腕ワルディチュクと対戦。1ストライクから2球目の外角カーブをストライクとされるとヘルメットを叩いてABSチャレンジを要請した。しかし、ストライクゾーンギリギリに入っており、判定は覆らずに失敗に終わった。