ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースに新たな因縁が芽生えてしまった。同じナ・リーグ西地区のジャイアンツだ。

 敵地サンフランシスコで行われた23日(日本時間24日)の一戦は3―0で完勝。今回の3連戦を1勝2敗で終えたが、今後も尾を引きかねないプレーが散見され、複数の米メディアも注目している。その渦中の中心にいるのがダルトン・ラッシング捕手(25)だ。打撃絶好調のラッシングはこの日、「7番・捕手」でフル出場。2打数1安打で打率は4割1分9厘まで上昇したが、6回一死無走者で迎えた第3打席目に剛速球がぶつかった。

 相手先発右腕・ウェブが2球目に投じた93・1マイル(約150キロ)のフォーシームが右脇腹付近を直撃。1球目も足元へのフォーシームでラッシングは怒りをグッと押し殺すようにうつむき加減でバットや防具を放り捨てた。そして一塁に出た後、次打者のキム・ヘソン(金慧成)の二ゴロで「4―6―3」と渡る併殺打で攻守交代となった。ただ、二塁にスライディングする際、ベースではなくベースカバーに入って一塁に送球しようとするウィリー・アダメス内野手(30)の足元の方向へ滑り込み、物議を大きくするワンプレーとなった。

 ラッシングは21日(同22日)の同カード初戦で、イ・ジョンフ(李政厚)が本塁に生還しようとしたプレーで接触。ラッシングが暴言を吐き捨てたとの情報も出回り、緊張が走っている最中での出来事だった。

 米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」などによると、ドジャースのロバーツ監督は「おそらくそうだっただろう」と故意死球だったと受け止めつつ「ウェビー(ウェブ)は昔ながらのタイプでチームメートを守ろうとしている」と一定の理解も口にしている。

 一方のウェブは「ジョンフの件って何? 見てもないけど」と一連の関係性や故意死球を否定。当事者のラッシングは「何か恨みがあるわけじゃない」と前置きした上で「誤解が解けて言いたいことを言って終えてくれればいい。僕は出塁することが好きだから気にならない」と話した。

 しかし、ベースから離れた場所で滑り込まれたアダメスはそうはいかない。

「審判は『彼(ラッシング)がウィリーの足にスライディングをしたからダブルプレーだ』と言った。いい野球じゃない。クリーンな野球ではない。汚いプレーだよ」

 プレー中の相手の足元をスライディングで削り取れば、ケガにつながる事故にもつながりかねない。両チームは次回は5月11~14日(同12~15日)にドジャー・スタジアムで4連戦を行う。同誌は「この対戦で未解決の因縁に決着をつけることになるだろう」と占っている。報復死球の応酬や予期せぬ騒ぎに発展してしまうのか…。