ドジャースの強さは、現状の主力だけでは測れない。大谷翔平投手(31)を軸にした打線が注目を集める一方で、球団の内部では「次の左の長距離砲」が着々と輪郭を帯びてきた。米老舗メディア「ベースボール・アメリカ」が取り上げたのが、傘下3Aオクラホマシティー・コメッツのジェームズ・ティブス3世外野手(23)だ。
昨年ドラフト1巡目指名を受けた有望株で、今春はドジャースの非ロースター招待選手としてメジャーキャンプにも参加した。その春季キャンプでも、ただの「お試し要員」では終わらなかった。ティブス3世はカクタスリーグで48打数15安打、打率3割1分3厘、4本塁打、11打点、OPS1・053を記録。首脳陣に確かな打撃インパクトを残したまま、3月27日(日本時間同28日)に3Aオクラホマシティーへ回った。招待選手としてメジャーキャンプに呼ばれ、ここまで打てば、もはや名前だけの参加ではなかったことを証明している。
開幕後も勢いは落ちていない。28日(同29日)の本拠地チカソー・ブリックタウン・ボールパークでのアルバカーキ戦では4安打3打点。翌29日(同30日)も同じくアルバカーキ戦で2本塁打を放ち、打線をけん引した。
さらに2日(同3日)、敵地ラスベガス・ボールパークでのラスベガス戦でも3回に一発。チームは8回に追いつかれ、結局2―4でサヨナラ負けしたものの、ティブス3世は同じく有望株でメジャー経験もあるライアン・ウォード外野手(28)との連続アーチで存在感を示した。この日の時点で今季6試合連続安打、26打数13安打、打率5割、4本塁打、10打点。3Aトップタイの本塁打数という数字が、異様な立ち上がりを物語る。
傘下での通算成績も591打数150安打、26本塁打、87打点、打率2割5分4厘、OPS・814。まだメジャー昇格歴はないが、ここまでの打撃内容を見る限り、昇格は「そのうち」ではなく「時間の問題」の領域に入りつつある。
層の厚いドジャースで即座に主力の打順を脅かすわけではない。それでも、長いシーズンで外野や左の長打力に上積みが必要になった時、球団が外部補強よりも優先されるスター選手候補となる可能性は高い。大谷が打線の象徴なら、ティブス3世は王者ドジャースの底力をさらに不気味にする「次の秘密兵器」になり得る。












