ヤンキースは23日(日本時間24日)、敵地ボストンでのレッドソックス戦に4―2で快勝し同一カード3連勝。先発したキャメロン・シュリットラー投手(25)は8回96球を投げて、4安打2失点(自責1)の好投で3勝目を挙げた。
シュリットラーにとっては「伝統の一戦」では片づけられない因縁の再戦となった。レッドソックスの本拠地であるマサチューセッツ州出身の右腕は昨季、ヤンキースがワイルドカードシリーズ突破を決めた第3戦に先発し、8回無失点の好投。結果的に地元球団の夢を断つことになったシュリットラーは「家族がレッドソックスファンから『一線を越えた』誹謗中傷を受けた」と告白し、波紋を呼んだ。
フェンウェイ・パークのマウンドに立つのはプレーオフ以来。地元紙「ニューヨーク・ポスト」によれば今週もシュリットラー自身や家族に殺害予告や脅迫があったという。そのためヤンキースは最悪の事態に備え、ブルペンでは3人のコーチがウォームアップするシュリットラーを囲んで壁をつくり、警備責任者はブルペンからダッグアウトまで徹底ガードする厳戒態勢が敷かれた。
しかし、マウンドに立った時にはブーイングよりも拍手のほうが多く、スタンドには「シュリットラーを愛する」と書かれたプラカードを掲げる若いファンの姿もあった。ネットにあふれた悪意に満ちた言葉はなく、無事に試合を終えたシュリットラーは「ネット上と比べて、実際に球場にいる人たちの誠実さは過小評価されている。ほとんどのファンは本当に礼儀正しかった」とレッドソックスファンに敬意を表した。
一方、アーロン・ブーン監督は「レッドソックスがあまり得点できなかったり、攻撃の糸口があまりつかめなかったりしたことで、フェンウェイ・パークでプレーする際に感じる、あの独特の緊張感が少し和らいだように思う。フェンウェイ・パークは時に非常に厳しい場所だから」と何事もなく安堵の表情だった。












