巨人の元エースで監督などを務めた野球評論家の堀内恒夫氏(77)が16日、自身の公式ブログに新規投稿。15日のDeNA戦(東京ドーム)で今季初白星を挙げた6年目左腕・井上温大投手(23)に、さらなる成長を願ってあえて苦言を呈した。

 今季3度目の先発となった井上は7回まで89球を投じ、6安打1四球、7奪三振の好投で無失点に抑え、チームの連敗ストップに大きく貢献した。本拠地でお立ち台にも上がって笑顔も見せたが、〝結果オーライ〟で終わらせないのが堀内氏だ。「井上温大、紙一重のピッチング」と題し「俺はね あえて言わせてもらいたいことがある。昨日の井上 そんなに良くなかったよ。紙一重の内容だった」と指摘した。具体例として示したのは細かな制球力だ。

「例えば2ストライク取ってキャッチャーの甲斐が外せと言っているのにストライクを放ってくる。大胆なのかボールが行ってしまうのか。バッターってヤマを張る 次は何のボールが来るのか読んで打つじゃない。昨日はDeNAのバッターが その読み間違えをしてくれたからたまたま抑えられただけで打たれる可能性の方が高い」

 プロ野球は勝負の世界。勝てば官軍ではあるが、堀内氏は「紙一重でも結果、打たれなきゃ勝ちゃ問題ないじゃないか。そう思うかもしれない。でも、それじゃあ5勝止まりのピッチャーですよ。しかも5勝5敗 昨日みたいに自分勝手に投げていたら貯金も作れやない。たまたまってそんなに続かないよ(笑)」と、エースになるためにはステップアップする必要があるとみている。

 もっとも、そうした可能性がなければレジェンドOBもわざわざ若武者を名指しで言及したりしない。昨季はキャリア最高の8勝(5敗)、防御率2・76をマークした左腕。堀内氏は「井上にはもうそういうことを言わなくちゃいけない段階に来ているということ」と飛躍を願っていた。