MLB歴代1位の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ氏(61)が25日(日本時間26日)、ヤンキースと契約する寸前だったことを告白した。

 MLBはこの日、サンフランシスコでのジャイアンツ対ヤンキース戦で開幕。ジャイアンツOBのボンズ氏はこの試合を中継したネットフリックスの解説を務めた。この番組中に現役時代の裏話を披露。「ジョージがもうここにいないから、真実を話さなきゃいけない。本来ならヤンキースに入りたかったが、スタインブレナーが電話をかけてきて、こう言った。『バリー、その時点で最高給の選手として金を渡すが、今日の午後2時までに契約書にサインしなければならない』と。私は「すみません?」と言った。そして電話を切った」と、2010年に死亡したヤンキースの元オーナー、ジョージ・スタインブレナー氏とのやりとりを明かした。

 これは2度目のMVPを獲得した1992年オフのエピソードで、ボンズ氏はパイレーツからFAになっていた。電話を切った後、昼食をとりながら今後について考えていると「ジャイアンツから電話があり『家に帰るよ』と答えた」とも語った。

 ジャイアンツは父のボビー・ボンズが所属した球団で、カリフォルニア州出身のボンズ氏にとって故郷のような場所。その後、サンフランシスコで5度のMVPに輝く一方、2001年にはMLB歴代1位のシーズン73本塁打をマークするなど歴史に名を刻んだ。

 このボンズ氏の告白に米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「『もしも』と考えるだけで本当に信じられない。ボンズは選手時代にワールドシリーズ優勝を経験したことがなく、ジャイアンツ在籍中にヤンキースは4回優勝しまた。もしスタインブレナーが彼にゆっくり契約書に署名させていれば、すべては違っていたかもしれない」と報じた。