持ち前の〝お気楽力〟は、侍の主砲を目覚めさせるのか。侍ジャパンの岡本和真内野手(29=ブルージェイズ)は第6回WBCで1次ラウンドC組全4試合に出場し、打率1割3分3厘、15打数2安打1打点。守備では存在感を示している一方で、持ち味の豪快な一発はまだ出ていない。
今大会で同じ日の丸を背負う古巣の先輩・菅野智之投手(36=ロッキーズ)も、そんな後輩を気にかけている。8日のオーストラリア戦(東京ドーム)後には「あいつ(岡本)は全然緊張感なくて打ててないんで、あとで活入れておきます」とチクリ。SNSでも「左の人(岡本)はもっと緊張してください」「今日も〝守備〟お疲れさまでした!」と〝イジり〟を交えながら背中を押していた。
もっとも、当の岡本はどこまでも自然体だ。報道陣に一連のやり取りを問われると「ほんまにちょうど、さっき(菅野さんに)ちょっかい出されましたね。何言われたかな? いつもなんかいろいろ言われるんで、あんま耳傾けてないんで忘れました」と、白い歯をのぞかせた。周囲の空気とは対照的に、本人はひょうひょうとしている。
巨人関係者の一人は、むしろその〝お気楽ぶり〟こそ復調のカギとみる。「不調というのは、いつもやっているマインドセットができなくなったときの状態。良い選手ほど良い時も悪い時も同じことをやり続けるものなんです」とし「たまたま結果が出てないだけだから、別に何かを変える必要はないと思ってやっているはず」と分析した。
さらに「『東京じゃうまくいってないけど、マイアミなら何か変わるだろうな』という、マインドで和真なら結果を出すと思いますよ。良い選手ほど、それぐらい〝安易〟なんです」とも指摘。
舞台は今後、米フロリダ州マイアミへ移る。今季から所属するブルージェイズのキャンプ地も同州だけに、環境面の順応では一歩先を行く。
東京で響かなかった快音は、マイアミで戻るのか。岡本の〝お気楽力〟が、侍打線の空気を変えるかもしれない。












