日本ハムのロドルフォ・カストロ内野手(26)が開幕「正二塁手」に向け猛アピールを続けている。
〝かっちゃん〟の愛称で親しまれる今季新加入助っ人は先月23日の阪神とのオープン戦で特大場外弾の来日1号を放つと、その後も持ち前のパンチ力が爆発。今月7日のロッテ戦(エスコン)までに計3発をマークすると11日の楽天戦(草薙)でも8回無死一塁から試合を決める決勝2点本塁打を放ちチームのオープン戦3連勝に大きく貢献した。
この活躍には新庄剛志監督(54)もご満悦で、11日の試合後には「かっちゃん、(実戦でもう本塁打)4本目?」とニンマリ。「いい力してますもんね。(試合前の)フリーバッティングでも打球がいい。三振が多いバッターと聞いていたんですけど。しっかり打って」といい意味で下馬評を覆す新助っ人の打棒に目を細めるばかりだった。
となればカストロには必然的に野村、吉田、上川畑という同僚ライバルを抑え「開幕二塁」が視野に入るはずだが、この好調な打撃をもってしてもレギュラー奪取には難題が残されている。チームに存在する「多種多様なサイン」を覚えるのに苦戦しているからだ。
日本ハムは新庄監督が攻守にわたり試合中に何十種類にも及ぶサインを繰り出すことで有名。指揮官の指示通り動けなければ外国人選手でも容赦なく控え、または二軍落ちを強いられる。そのためカストロもチーム加入直後から通訳や主砲・レイエスの手を借りながら必死にサイン習得に励んでいるが、いまだ完璧に把握はできていない。
新庄監督はそんな細かい日本野球に苦悩するカストロのために連日、意図的に打席でサインを発動。この日の試合でも第2打席でエンドラン。続く第3打席ではバントのサインを出すなどあの手この手で助っ人の成長を促している。そのかいもあってか、カストロはここにきてようやくチームの全サインを理解しつつあるようだが、周囲の関係者によれば「まだ不安はある」と言うだけに気がかりだろう。
本人は「こんなにサインがあるチームに入ったことがないので」と困惑した表情を浮かべながらも「違う国に来て野球をするということはこういうことだと理解しているので。慣れていくしかない」と今後も複雑怪奇なチームのサイン習得に全力を尽くす構えだが…。
日に日に期待が高まるカストロはシーズン開幕までに新庄野球の申し子となれるのか。「当たり助っ人」の呼び声が高いだけにその動向に注目が集まる。












