侍ジャパンの牧秀悟内野手(27=DeNA)がWBC1次ラウンドC組のオーストラリア戦(8日、東京ドーム)で痛恨のけん制死となった。

 この日最初の絶好機だった。両チーム無得点で迎えた5回の侍ジャパンの攻撃。先頭・岡本が四球で出塁すると、牧の安打、若月の四球で二死満塁のチャンスを演出した。

 これ以上ない最高のチャンスで打席には大谷翔平(ドジャース)。スタンドからも最大級の声援が送られたが、カウント2―1からの4球目、140キロのスライダーが投じられると、二塁ベースから二走・牧が大きく飛び出しているのを確認した捕手・パーキンスがすぐさま二塁へ送球。慌てて牧も戻ったが間に合わず、際どいタイミングながら無念のタッチアウトの判定となった。

アウト?セーフ?懸命に二塁に戻る侍ジャパン・牧秀悟(奥)
アウト?セーフ?懸命に二塁に戻る侍ジャパン・牧秀悟(奥)

 牧は力いっぱい「セーフ」のジェスチャーをしたが、ベンチからのチャレンジは認められず、二塁ベース上で正座をしたまま、呆然とした表情で座り込むほかなかった。

 大谷から一発が飛び出せば一挙4得点と試合が大きく動いていたシーンだっただけに、東京ドームにはファンたちの大きなため息が響いた。