第98回選抜高校野球大会で2年ぶり出場の大阪桐蔭・西谷監督が4年ぶりの王座奪還、10度目の甲子園優勝に燃えている。1回戦最後となる第6日第1試合で古豪・熊本工との対戦が決定。西谷監督は「1年間、出れてなかったからこそ日本一というものを目指す集団でありたい。戦力がある、ないではなく、出る限りは日本一を目指す」とナインに意識を徹底させている。

 それが簡単ではないことは分かっているが「先輩たちはやってきた。やれないことはない。優勝してきたチームが特別だったわけではないよ、と。9回なんで、次が10回なんだなと思っていた。近畿大会が終わって10回目を目指すと言った方が目標が定まりやすいんかな、と思った」と説明した。

 153キロエース右腕・吉岡(3年)、192センチの大型左腕・川本(2年)、速球派の小泉(3年)ら豊富な投手陣に加え、近畿大会でサイクル安打を放った谷渕(3年)、内海(3年)らのクリーンアップは強力。「キャプテン(黒川)が引っ張り、前チームが成し得なかった甲子園出場の悔しさを持っているチーム」と評し「生意気な言い方だけど、長らく出ていないような気がします」と自嘲ぎみに笑った。

 これまでのような〝本命視〟はされていないが〝西の横綱〟が目を覚まし、大会を席巻する可能性は十分。対戦相手の熊本工・田島監督は「選手からも大阪桐蔭とやりたい気持ちは聞いていた。超強豪校とできることを意気に感じてできる。胸を借りることにはなるが、しっかりした戦いをしたい。ウチは古豪、古豪と言われてる。負けたら何も残らないので何とか食らいついて勝ちにつながる試合をしたい」と〝大物食い〟を誓った。