WBC米国代表で主将を務めるアーロン・ジャッジ外野手(33=ヤンキース)のスピーチが物議を醸している。
ジャッジはロッカールームに集まった代表メンバーたちの前に立って「俺たちは落ち込んでいる。ちょっと打ちのめされている。お互いに寄り添おう。俺たちはすべてをかけて戦う」などと呼び掛けたが、その模様がMLB公式サイトのXに投稿されると「最悪だ」「鼓舞されない」などSNS上で大不評を買った。
これに対し、米スポーツ専門サイト「アスレチック」は5日(日本時間6日)、ジャッジを擁護する形でバッシングに反発した。まずはハーバード大学の非常勤講師のアリソン・シャピラ氏は「このスピーチへの反応には本当に腹が立つ」と断言し「この件を巡るネット上の騒動こそが、人々がスピーチを嫌う理由そのもの。スピーチの断片がたった20秒(の動画)で公開され、嘲笑される対象になることを恐れるからです。こうした恐怖こそが人々が発言をためらう根本的な原因」と指摘した。
たしかにこのXの動画は20秒。修辞学の専門家の一人も「世界で最悪のスピーチか? そんなことはない。だって誰もそのスピーチ(のすべて)を聞いていないんだから。20秒のクリップで、それも複数のクリップに編集されたものでした。私たちはスピーチを聞いていないのです」と訴えかけた。
同サイトは「否定的な見解を作り出すために音声の断片や引用を改変する一つの形態。ジョンズ・ホプキンズ大学のスティーブン・コーエン教授は、誰もジャッジを悪く見せようとしたわけではないと述べているが、『音声の断片が及ぼす影響力』の一例であることに変わりはない」と伝えている。そのコーエン教授も「聞き手が文脈を理解できない場合、その空白を自分で埋めてしまう。その前後に何があったかを推測する」と述べている。
B組の米国代表は6日(同7日)にブラジル代表との初戦を迎える。ジャッジがどんなプレーを見せるのか注目される。











