〝教訓〟を生かせるか。ソフトバンクは台湾遠征も挟んだ宮崎での春季キャンプを1日に打ち上げて帰福した。
3日のヤクルトとのオープン戦(みずほペイペイ)から実戦が本格化し、チーム内のサバイバルはシ烈を極めていく。レギュラーをつかむ上で避けて通れない戦いを前に、鷹の有望株たちは過去の経験を糧に挑もうとしている。それは目の前の結果だけに振り回されないことだ。
先発の一角として本格的なブレークが期待される松本晴投手(25)は「(昨年は)結果を追い求める分、自分のやりたいことよりも目先のことにとらわれてしまった」とアピールすることへの意識が強すぎ、結果的に開幕ローテーション入りを逃した。しかし、今年は春季キャンプからやるべきことを明確化。ここまでを「毎日目的を持って、それを実行できた」と充実した表情で振り返り、昨年よりも心に余裕を持って3月を迎えている。
こうした考えを持つのは左腕だけではない。昨年5月にトレードで加入した秋広優人内野手(23)は、古巣・巨人で一度も開幕を一軍で迎えられなかった。本人は「結果を意識しすぎて、自主トレやキャンプで積み重ねてきたことを崩した。目先の結果ばかり気にしてあまり良くなかった」と分析し、今年は「結果というより、自分が今までやってきたことを継続して、試合でもできるようにやっていきたい」と意気込んでいる。
当然、主力勢を脅かし、自分の居場所を確保するために結果は不可欠だ。ただ、同時に結果だけに支配されない心も持つ――。簡単ではないが、ブレることなくシーズンに突入できるか。












