ソフトバンクは25日からの台湾遠征に向け、24日にキャンプ地の宮崎からチャーター便で現地入りした。今季新加入の徐若熙投手(25)にとっては母国での対外試合デビューとなり、小久保裕紀監督(54)は「徐若熙がホークスの一員になった中での台湾凱旋。いい試合になれば」と期待。右腕も「楽しみ。いろんなことを考えず、自分の準備をしっかりして臨みたい」と意気込んだ。
台湾球界のエース級とされる徐の登板が見込まれる試合では、WBC台湾代表との投げ合いも想定され、注目度は高い。球団としても、この興行をきっかけに台湾でのホークス人気を一段と押し上げたい考えだ。
追い風は複数ある。まず地理的な近さ。台湾から福岡までは空路で約2時間半と、遠征や観戦のハードルが低い。次に台湾人選手のNPB進出の広がりだ。2026年シーズンは育成を含め複数の台湾人選手が在籍し、パ・リーグにも日本ハムの古林睿煬投手(25)、孫易磊投手(21)、西武の林冠臣外野手(23)ら注目株がそろう。昨季の日本ハムとのCSファイナルステージで全試合の放映権が台湾で売れたことも、現地の野球熱の高まりを示す材料となった。
徐はCPBLから日本球界へ渡った存在で、球団内には「野茂氏や、イチロー氏がメジャーに挑戦した時に似た感覚で見送っている」との声もある。WBCを控える時期の台湾遠征に、チーム内でも「いいタイミング」と期待が膨らむ。果たして台湾での〝ホークス熱〟を広げる第一歩となるか。
チームは台湾市場を「一過性の熱」に終わらせない構えだ。遠征の成果は試合結果だけでは測れない。徐の登板が現地でどれだけ話題を呼び、ファンの関心が「福岡での観戦」へ向かうかが鍵となる。球団周辺にも「うまくいけばチャンスがある」との声が広がっており、WBCを控えた今だからこそ波に乗りたいところだ。












