阪神・高橋遥人投手(30)が15日、沖縄・宜野座キャンプで今春初の〝実戦〟マウンドを踏んだ。第3クール最終日のライブBPに登板し、打者6人に31球。安打性は1本のみで2シーム、カットなど変化球で空振りを4つ奪う快投を見せた。
熊谷にスライダーを左前へ運ばれた以外は、危なげなしの投球。右打者の浜田、熊谷には内角いっぱいの直球を投げ込むなど、制球力の高さも見せつけた。昨年はリハビリ中心のキャンプだったが、今年は初日からフルメニュー。「今までのことを考えたら、この時期に投げられているっていうのはいい」と手応えを口にした。
3クールで意識してきたのは〝量〝と〝質〟の両立。「しっかり球数を投げられる、強いボールを投げ続けられる。去年出た課題だったので、そこを意識しながらトレーニングしています」。ウエートや体幹強化、走り込みも織り交ぜて土台から作り上げている。
投球時の感触については「ハリ感とかある中でストライクは入った。狙ったところ(コース)に投げられたのは良かった」と冷静に自己評価。変化球は「ひと通り投げました」としつつ「真っすぐが本当に投げられれば、変化球は勝手についてくる」と直球が軸であることも強調した。
戻ってきた左腕の美学。手術から時間がたち「制限なく投げられる」のは久々で、気持ちも違う。「投げることが…楽しいです」と言葉に本音が混じる。今季の目標は「しっかり戦力になること」。そしてマウンドに上がる以上「見てる人を引き付ける、魅了できるピッチングができるように」と誓う。
スタンドから拍手も起きた宜野座での第一歩。藤川球児監督も「ここまではその通り。しっかり投げてくれるところが今の段階としては、徐々にですね。順調かどうかはシーズンオフまで分からない。徐々にです」と慎重に言葉を選びつつ、復活ロードの確かな前進を認めた。
そして「それは前提なので口に出しません」と口にしなかった今季の目標は先発ローテ入りし、規定投球回をクリアした上でのシーズン完走。こちらの不言実行にも虎党の期待は高まる。












