ソフトバンクの東浜巨投手(35)が8日の宮崎春季キャンプで3度目のブルペン投球を行った。
4日は105球、6日は125球、そしてこの日は130球。ひたすら打者の内角を意識して徹底的に投げ込んだ。「そこで固めておきたい」という明確な意図を持って、3回連続の100球超え。球団幹部、小久保監督らが食い入るように見守った。
ブルペン投球の中盤、おもむろにスマートフォンを取り出し、動画を撮り始めたのが和田毅球団統括本部付アドバイザー(44)だった。「いい足の使い方をしているなと思った。いい時の投げ方を動画に収めておいて、見比べる材料にしたいと思った。これからもっとよくなると思う」と掛け値なしの太鼓判。思わず撮影したくなるほどのパフォーマンスだった。
東浜はオフに国内FA権を行使した末に残留を決断。和田アドバイザーは「(シーズンが進むにつれて)巨がホークスに残ってくれてよかったとなるんじゃないかなと思うし、巨もホークスで投げ続けてよかったなと思えるシーズンにしてもらいたい」と目を細めた。
有原が抜けた先発陣にあって、キーマンになりそうな気配だ。「最多勝を取った時のようなシンカー。バッターの近いところで曲がり始めて、曲がりの幅も大きい」。2度目のブルペン投球を受けた同学年の張本ブルペン捕手は宝刀・シンカーについて、そう証言した。直球に近い球速帯で打者寄りで変化し始め、そこから鋭く曲がるシンカーは打者にとって厄介な球だ。東浜自身も「変化が大きいボールと小さいボールをうまく使い分けられたらいい。変化量の多いボールを投げられているのはいいこと」とうなずいた。
東浜のブルペンを前、後ろ、横と角度を変えながら見守った小久保監督もインサイドを意識した投球に「有原が抜けて、その枠をつかみにきていると思うし、老け込む年じゃない」と右腕の意地に期待した。紆余曲折を経て「東浜残留」の答え合わせが始まる。













