これがエースの意地だ。ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体ショートプログラム(SP)が8日(日本時間9日)に行われ、男子のエース・鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)が108・67点の1位で10点を獲得。ライバルの米国と1点差の2位でフリー進出を決めた。
3本のジャンプを全て着氷させ、スピン、ステップはいずれも最高難度のレベル4。演技後半に鍵山が「この舞台ではやらずにいられない」と両手で観衆を煽ると、会場はこの日一番のボルテージに達した。世界王者のイリア・マリニン(米国)を上回る高得点に「こっちに来てから、結構うまくいっている感覚がすごくある。五輪の相性がいいのかなって思っているけど、その感覚が本番でも出てるのはいいこと」と満面の笑みを浮かべた。
前回の北京五輪団体は「メダルを取れたらいいな」で挑んだ。今回の五輪は「みんなでしっかりとメダルを取ろうという目標をつくった」と強い気持ちでリンクに立った。表彰台を見据える上で、自身の出来が重要であることはよくわかっていた。「大事な役割を担っていたので、少し緊張感がありながらも、ミラノの観客と見ているみなさんと、チームジャパンの応援ですべて吹き飛んだ。そこは本当に力になった」と声を弾ませた。
団体でのパフォーマンスは、今後控える個人戦にもつながる。「この感覚をしっかりと忘れずに、個人戦もすごく大事になってくるので、しっかりと感覚を研ぎ澄ませながら頑張りたい」。圧巻の演技で2個の銀メダルを手にした北京五輪から4年。得意とする五輪で、さらなる好演技を見せつける。













