2022年の北京冬季五輪中にドーピング違反が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワを指導していたエテリ・トゥトベリーゼ氏が、ミラノ・コルティナ五輪に参加することが波紋を呼んでいる。

 トゥトベリーゼ氏は、ジョージア代表のニカ・エガゼのコーチを務めており、今大会に指導者としての資格が認定された。そして本番に向けて、ミラノ入りしている。

 ただ、前回大会でドーピング違反したワリエワを指導していた経緯もあり、世界反ドーピング機関(WADA)のウィトルド・バンカ会長が会見で「個人的な感想を聞かれれば、彼女が五輪にいることに違和感を覚える」などと今大会への参加を疑問視する発言を行った。

 このWADA会長の言葉に黙っていられなかったが、トゥトベリーゼ氏と同じロシアの名指導者、タラチナ・タラソワ氏だ。ロシアメディア「スポーツ」は、タラソワ氏のこの件に関するコメントを伝えた。

「彼らは一体どうしたんだ? 頭がおかしくなったのか? それとも愚かになったのか? 誰が彼にそんな発言を許可したんだ?」とタラソワ氏は激怒。「世界トップクラスのコーチが、彼女の出席を嫌がっている。彼らを見てごらんなさい。彼らは少し冷静になり、何を言っていいか、何を言ってはいけないかを理解すべきだ。そして、このコーチが世界的にどのような成果を上げているかを認識すべきだ」と主張。トゥトベリーゼ氏は世界に誇る名指導者で、五輪の舞台にふさわしいと持論を展開した。

 トゥトベリーゼ氏の〝参戦〟は大会中、物議を醸しそうだ。