日本勢のメダルラッシュへ、世界王者が先陣を切る。2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪で金メダル第1号に輝く可能性を秘めるのが、スノーボード男子ビッグエア(BA)&スロープスタイル(SS)の木俣椋真(23=ヤマゼン)だ。昨年の世界選手権王者として挑むBAは予選が5日(日本時間6日)、決勝が7日(同8日)に行われる。2種目での表彰台を目標に設定するスノーボーダーが単独インタビューに応じ、初出場となる祭典への思いを激白した。
2022年北京五輪シーズンはW杯の最終盤で結果を残せず、惜しくも代表に届かなかった。当初は失意に暮れたが、悔しさをバネに代表の座を勝ち取った。
木俣 さすがに2回同じ失敗はできない。北京五輪は本当にギリギリで行けていないので、今はミラノ五輪を見ているという感じで、確実に前よりは強くなっていると思う。一回五輪を逃しているので、なんか変ないいパワーが出てくれないかなと思っています(笑い)。
誰よりも五輪への思いを抱いてきた4年間だった。今季前はオリジナル技の習得に着手。詳細は明かさなかったものの、大舞台へ着々と準備を進めている。
木俣 昨季はただ回るだけではなく、少し変わった抜け方をしたりとか、そういうのを含めてルーティンに組み込んでいかないといけないと大会を通して感じた。周りと違った何かオリジナルの技があると、点が伸びやすい。昔から五輪に出ることが目標で、現実的な目標としては、表彰台は2回(BA、SS)上がれるチャンスがある。自分の力が出せれば狙えると思います。
今回の五輪はメダル候補として挑む一戦となる。重圧とも向き合っていく必要がある中で、メダルへのカギはメンタル面にあるという。
木俣 最近は技とかではなくて、メンタルが大事だと思っている。五輪になると、どんな緊張が来るか全然分からないので、いかに自分らしくやるか。普段からW杯とかもあるので試合は慣れてはいるけど、どれだけ自分の滑りを出せるか。逆に考えすぎないのも大事かもしれない。五輪だからというよりは、普段と同じ感じの方がいいと思っています。
BAの予選は開幕前の5日にスタートする。そこでは1本目の試技が重要になると分析。さらに、周囲への恩返しも強く意識している。
木俣 1本目に自分がやりたい技をしっかりやり切って、2本目は挑戦する形で技にトライしていきたいので、1本目が自分にとっては大事。1本目に勝たないと2本目から挑戦する技ができないので、1本目を決め切って2本目はしっかり挑戦して終わりたい。物欲はあまりないけど、結果として残るものがあればいいなと。メダルを持って、いろいろなところに自慢も兼ねてあいさつに行きたいですね(笑い)。
北京五輪はライバルの雄姿を眺めることしかできなかった。諦めなければ夢はかなう――。自身の滑りで新たな道を切り開いてみせる。
☆きまた・りょうま 2002年7月24日生まれ。愛知県出身。父の影響で3歳で競技を始め、中学2年まではハーフパイプにも取り組む。中学3年からBA、SSに絞る。ケガに苦しんだ時期もあったが、23年世界選手権はSSで同種目日本人初の表彰台となる銀メダルを獲得。25年世界選手権はBAで金メダルに輝いた。よく食べる名古屋メシはひつまぶし。特技はルービックキューブ。170センチ。














