陸上女子で五輪2大会連続代表の田中希実(豊田自動織機)にとって、前を向くきっかけとなるレースになった。
木南道孝記念(10日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の女子1万メートルでは31分41秒22で優勝したが、今秋のアジア大会(愛知)の派遣設定記録を切ることができなかった。レース後には「絶対優勝を目指したい、もう一度勝ちたい気持ちが久しぶりに心の底から出てきて、それを走りで表現できたかなと思う。運は応えてくれたけど、自分のふがいなさという部分も感じた」と顔をしかめた。
前週のゴールデンゲームズinのべおかは、5000メートルで21位に沈んだ。「結果としては参考にはならないけど、先週のタイムを2倍したよりは早く走れた。先週の状態からは想像ができなかった。先週は選手としての根元まで問いかけていたけど(心に)揺らぎがある中でも、もう1回プラスの方向に持ってこられたので、今日はこれからに生きるレースにできた」と一定の手応えを口にした。
6月の日本選手権(愛知)に向けては、毎週のようにレースに出場する予定。「遠征の多さを楽しむ余裕もなくなっていたので、日本選手権までに体だけじゃなく心ももっと元気にして臨みたい」と展望を語った。












