ドジャースの大谷翔平投手(31)が“全米スポーツ選手人気総選挙”で大躍進した。英国に本社を置くデータ分析会社「YouGov」米国版は21日(日本時間22日)までに2025年の第4四半期の現役で活躍するスポーツ選手の人気ランキングを公開。大谷は米成人全体で37・3%を集めて9位で堂々トップ10入りした。アルゼンチン代表FWで米国でプレーするリオネル・メッシ(38=インテル・マイアミ)の11位、ポルトガル代表FWのクリスチアーノ・ロナウド(40=アルナスル)の15位を上回った。

全米スポーツ選手の人気ランキングの1位は?
全米スポーツ選手の人気ランキングの1位は?

 驚きの“投票”結果だった。大谷の全米での人気9位は、米国のプロスポーツでMLBはNFL、NBAに大きく水をあけられて3番目だけに超異例だ。米国出身以外の選手ではトップで、対象が米国とはいえ、サッカー界の現役レジェンドのメッシとロナウドに勝ったことは間違いなく快挙と言えるだろう。

「YouGov」の6日(同7日)付ランキングの人気1位は昨年12月13日に現役を引退したジョン・シナ(プロレス)で54・7%、2位はシモーネ・バイルズ(女子体操)の54・2%、3位はレブロン・ジェームズ(NBAレイカーズ)の46・3%だった。大谷はMLB全体では1位で、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)が27位で28・8%、ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(33)は31位で28・0%だった。また、知名度は52・6%で27位だった。

 調査対象を「男性」に絞ると5位で49%、「女性」は24位で24%だった。「ミレニアム世代(20代後半~40代前半)」は6位で42%、「X世代(40代中盤~60歳)」は19位で31%、「ベビーブーマー(60代~80歳)」は13位で36%となっている。男女、世代問わず満遍なく人気がある。

 MVPを3年連続4度受賞し、MLBでは「現役最高の選手」と呼ばれるが、米国全体での人気、知名度は「野球ファン以外は知らない」「人気があるのはアナハイムとロサンゼルスだけ」と「?」マークだったが、投打二刀流のスーパースターとして認知されていることが証明された。

 呼び水となったのは23年12月に当時、プロスポーツ史上最高額の7年総額7億ドル(約1015億円=当時)でドジャースと契約したこと。野球はほとんど報じないCNN、欧州メディアも速報したほどだ。24年に史上初の「50本塁打―50盗塁」を達成、昨年10月17日のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦では「野球史上最高の試合」と呼ばれる大活躍を見せた。「1番・投手兼DH」で先発し、7回途中2安打無失点、10三振を奪い、打席では3本塁打放った。2年連続でワールドシリーズ(WS)を制覇した。

こちらが大谷の人気&知名度の推移
こちらが大谷の人気&知名度の推移

 実際、エンゼルス時代の20年10月は人気16%、知名度31・2%だったが、初めて満票MVPに輝いた22年1月は人気21・3%、知名度35・7%に上がった。さらにドジャース移籍後の24年1月は人気30・2%、知名度46・6%に上昇した。初めてWSを制した直後は人気37・3%、知名度55・6%に達した。調査時期によって数字が微妙に上下するが、今では米国成人の2人に1人以上が知っていることになる。

 米スポーツビジネスメディア「スポルティコ」は14日(同15日)にスポーツ選手の25年収入ランキングを発表。大谷は1億250万ドル(約162億円)で8位だったが、スポンサー収入1億ドル(約158億円)は世界一だった。米国でも「ニューバランス」やアンバサダーを務める「Beats」のCMは流されており、目にする機会も多いだろう。

 二刀流で結果を出し続け、WS優勝を重ねることができれば人気はもちろん、知名度もさらに上昇するのは確実。大谷はMLBだけではなく米国スポーツ界でも間違いなくスーパースターの一人だ。