米ヤフースポーツは20日(日本時間21日)、タイガースとタリク・スクバル投手(29)の間には年俸調停において史上最大となる1300万ドル(約20億5000万円)の差額が横たわっている中、代理人のスコット・ボラス氏が交渉に前向きな姿勢を示していると報じた。

 2年連続サイ・ヤング賞の左腕に対し、球団側の提示は1900万ドル(約30億円)で、スクバルは3200万ドル(約50億5000万円)を要求。審理にもつれ込めば、仲裁委員会がいずれか一方の金額を今季年俸として決定する。

 タイガースにとって唯一の明るい兆しは、代理人であるボラス氏が交渉を断っていないことだ。「我々は交渉に応じる用意がある」と同氏は地元紙デトロイト・フリープレス紙を通じて述べ、争いを回避するための歩み寄りに含みを持たせた。しかし、交渉では一切の妥協を許さない同氏の姿勢から、「合意には3200万ドルに近い条件が必要」と説明した。

 米スポーティング・ニューズ誌(電子版)は同日、この契約紛争を背景に「沈静化していたスクバルのトレード論が再燃している」と伝えた。

 米スポーツ専門局ESPNのバスター・オルニー記者は「仲裁額の大きな乖離を受け、他球団が獲得に向けた動きを活発化させている」と指摘。ドジャースなど豊富な資金力を持つ球団が注視する中、タイガースのスコット・ハリス編成本部長がこのオフ、エースの放出に踏み切るかどうかにMLB全体の注目が集まっている。