ソフトバンク・大関友久投手(28)が13日に福岡・筑後市のファーム施設で自主トレを公開した。すでに昨年からブルペン入りしている左腕はこの日、ランニングとキャッチボールなどで調整。昨シーズン「最高勝率」のタイトルを獲得した28歳はさらなる飛躍を誓い、オフから気合満点だ。

 育成出身で6年目となった昨季は初の規定投球回をクリアして13勝5敗、防御率1・66。キャリアハイの成績で独り立ちを果たし、オフの契約更改では8000万円アップの推定年俸1億7000万円の昇給を勝ち取った。今季は「15勝以上、安定して7イニング以上投げる登板を増やすこと」を目標に掲げた。

 有言実行の立身出世には秘密がある。「将来的にメジャーに行きたい」。最初に打ち明けたのは2023年オフだった。その思いを明かした数日後に、契約更改交渉の席で球団に直訴。「それを実現するためには、しっかりステップを踏む必要がある。今の自分が言っても何を言ってるんだ、となる。15勝くらいするとか、タイトルを取る、沢村賞を受賞する、NPBでしっかりと結果を残すことが前提。それを言ったからには成し遂げなければいけないという気持ちが、より強くなる」と真意を明かしていた。

 ポスティング希望は軽々に口にできるものではないという考えは、今も変わらない。昨年末の球団との交渉では、ほとんどの時間をポスティング関連のやり取りに充てた。「メジャー志望の選手がこれから増えてくる中で『プラスの循環』という話をさせてもらった」。

 若い選手の夢や志を後押しすることで、やる気を引き出し、早期の才能開花を促す。そのサイクルと文化を根づかせることは、球団にも有効なメリットになり得るのではないか。「素直に思っていることを伝えさせてもらった。でも、それを口にしたからには今後の成績や言動がすごく大事になる。年が明けて今、改めて強く思っている」。

 内に秘めた志をあえて公にすることで、自らにハッパをかけてきた大関。26年は、さらにステップを踏むつもりだ。