鷹将が明かしたライバルの手強さとは――。ソフトバンク・小久保裕紀監督(54)が12日に故郷・和歌山で開かれた「優勝祝賀会」に出席。地元政財界の有志ら約300人が昨季のリーグ優勝&日本一を祝い、リーグ3連覇がかかる新シーズンに向けて激励した。

激励会で鏡開きをするソフトバンク・小久保監督(中)
激励会で鏡開きをするソフトバンク・小久保監督(中)

 1年前に開催された激励会のタイトルに「優勝」の2文字は入っていなかった。就任1年目の2024年は4年ぶりのリーグ優勝を達成しながら「日本一」を逃した。完全制覇を成し遂げて故郷に錦を飾った小久保監督の表情は、いつになく晴れやかだった。

 新たに3年契約を締結して臨む26年シーズン。他球団の包囲網をかいくぐり、福岡移転後初の3連覇を目指す。昨季最終盤までデッドヒートを繰り広げた最大ライバル・日本ハムは手強さを増している。オフに契約満了で自由契約となった有原が移籍。3年間で38勝を挙げた主戦投手を引き抜かれた形だ。

 新庄政権の充実度は年々目を見張るばかりだ。直近2年の飛躍は、フロントと現場が一枚岩になっている証拠。小久保監督もこう語った。

来日2年目で本塁打王となった日本ハム・レイエス(右)
来日2年目で本塁打王となった日本ハム・レイエス(右)

「どうしても賄えない大砲の4番(レイエス)はちゃんと外から獲ってきて、そこを補強した上でしっかり2年目で本塁打王を取らせる。周りを固める選手たちは、足を絡めて攻略できる投手の時はそういう選手を並べるし、長打で点が取れる時は長打を打てる選手を並べる。戦い方が多彩」

 強いチームには代えが利かない主砲がいる。人心掌握術にたけた新庄監督の「レイエス操縦法」に敬意を表した上で「新庄政権の下で育ってきている生え抜き選手たちが、良い時期に差しかかっている」と警戒感を強めている。

 新庄監督は年明けに「打倒・小久保裕紀」を掲げた。名指しでライバル監督へのリスペクトが込められた所信表明だったが、鷹の将もまた警戒すべきは新庄監督のマネジメント能力の高さにあると心得ている。与えられた駒を最大限に生かし、両雄が今季もパ・リーグを熱く盛り上げる。