名指し指名に、満面の笑みで応えた。ソフトバンク・小久保裕紀監督(54)が12日に故郷・和歌山市で開かれた激励会に出席。約300人からリーグ連覇&日本一奪還を祝福され、あらためて福岡移転後初となるリーグV3に強い意欲を示した。

 完全制覇で帰還した鷹の将に、無数のレンズが向けられた。地元の期待感は高まるばかり。気を引き締めつつ「また皆さまにいい報告ができるように」と、3連覇への誓いを新たにした。

 強大になるライバルをいやが上にも意識して、2026年の戦いに臨む。昨季終盤まで覇権を争った日本ハム・新庄剛志監督(54)が年明けの所信表明で「打倒・小久保裕紀」を掲げた。名指しされた鷹の将も「チーム名じゃなかったね。小久保裕紀やったね」と思わず笑みを浮かべ、同志のメッセージにこう応えた。「もちろん日本ハムだけじゃないですけど、球界全体を盛り上げるとか、発展につなげるとか。そういう思いを持って入るシーズンになる」。

 昨季は阪神が9月上旬にプロ野球史上最速でセ・リーグを制した。そんな中で、パ2強のソフトバンクと日本ハムがシーズン最終盤までデッドヒートを繰り広げて「熱パ」を演出。晩夏から秋にかけてプロ野球への関心を高める一因となった。

 球界全体の繁栄あってこそ、それぞれの球団の持続可能性が高まるとの考えを共有。小久保監督は、周囲を巻き込む力にたけた新庄監督を真っ先に後方支援し、グラウンドではバチバチの戦いを演じてパ・リーグの魅力を発信してきた。

「インスタしてないし、DMも送るわけじゃない」。連絡先も知らない間柄だが「心根はつながっている」という言葉にすべてを込め、宣戦布告を共闘宣言に置き換えて〝熱パ再演〟を約束した。