補強への言及は、危機意識をあおるメッセージだ。福岡移転後初となるリーグ3連覇に挑むソフトバンク。現場トップ・小久保裕紀監督(54)と編成トップ・城島健司チーフベースボールオフィサー(CBO=49)は、日本ハムに移籍した有原航平投手(33)に代わる「若手先発投手の台頭」を期待している。
12球団随一の戦力を誇り、毎シーズン実績豊富な先発陣を形成してきたホークス。絶対的だった枠が空いたことで、野心に満ちた若鷹にとってはかつてないほどのチャンスが広がっている。選手にとって、好機と危機は表裏一体だ。これ以上ないチャンスを逃せば、期待値は尻すぼみとなり、次に巡ってくる好機がいつになるかも分からない。ホークスは育成選手を含め、12球団最多の陣容。入れ替わりのサイクルも年々激しさを増している。
小久保監督は取り巻く状況を念頭に「投手もやっぱり使って、投げて、うまくなる人もいる。なかなか投手の場合はそこの我慢はできなかった。野手は昨年みたいに主力がケガした時に出し続けて、うまくなった選手がいる。投手もそういう枠で起用する選手が増えるかもしれない」と言及。
城島CBOも呼応するように「(次世代の選手が)活躍してくれないと、我々がやっている四軍制の意味がない。小久保監督もしっかり理解した上での起用法になると思うし、そこについては密に話をしている」と、今後のビジョンを明かした。
若返りを推し進めるという所信表明の一方で、見逃せなかったのは城島CBOが積極補強の可能性に言及したことだった。
「野球というのは思惑通りにいかないこともある」と想定した上で「外国の選手も、他球団とのトレードも模索している段階。シーズンに入る前も入ってからもニーズに合う選手がいれば、獲得できるように動きたい。12球団どこよりも積極的に動こうと思っている」
期待しているラインに届かなければ、前のめりに外部補強に打って出る――。現有戦力の危機感をあおり、競争の活性化を促すようだった。
目の色を変えて挑む松本晴、前田悠、前田純ら先発候補は、絶好のチャンスをつかみ切れるか。












